「ディダール」は、ペルシャ語で「訪問」を意味し、カフェはその名の通り、来訪者が自然との親密な交流を楽しむことを目指している。そのため、既存の建物を可能な限りそのままにし、プールをガラスで囲んだカフェに変えるという挑戦的な試みが行われた。
この空間を利用すると、周囲の自然と共存する楽しさを体験できる。花の色、木々の緑、空の青を心の底から感じることができ、それは訪問者の魂を磨き、無意識のうちに人間と自然との関係を満足させる。
カフェの主要な構造は、二重層の太陽エネルギーガラスで作られている。すべての部分はモダンでミニマルなフィッティングで設計され、変動する寸法は6m x 15m、高さは5.7メートルである。
カフェの内外の空間は直接関連しており、これにより来訪者は古典的な世界と現代主義の融合したリラックスできる場所で何時間も過ごすことができる。そして、一日の終わりには、カフェの透明なガラス越しに息をのむような美しい風景を楽しむことしか選択肢がない。
このプロジェクトの設計における最も重要な課題は、室内の温度をコントロールし、新鮮な空気を作り出すこと、建物の耐震性を計算すること、そしてそのフィッティングを設計することであった。それにもかかわらず、アリレザ・シャフィエイ・タバールはこれらの課題を見事に克服し、古いプールをモダンなカフェに変えるという革新的な試みを成功させた。
「ディダール」は、そのユニークなデザインと革新的なアイデアで、2021年のA'アーキテクチャ、ビルディング、ストラクチャーデザイン賞のシルバーを受賞した。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、トップクラスのクリエイティブで専門的に注目すべきデザインに授与される。
プロジェクトデザイナー: Alireza Shafieitabar
画像クレジット: next shot studio- ferwydoon gheysaripoor
プロジェクトチームのメンバー: persiadoor part asia.co
mohannad nazemzade
Behkam Moslehi
Maral Arabanvari
プロジェクト名: Didar
プロジェクトのクライアント: Alireza Shafieitabar