現代と過去が交差する、新たなタイプフェイス「Lunema Specimen」

デザイナーPaul Robbが描く、新たなブランディングタイプフェイスの可能性

1900年代のサンセリフタイプフェイスに触発され、現代的で洗練されたグリフ形状を取り入れた「Lunema Specimen」。このタイプフェイスは、小さなポイントサイズから大きなポイントサイズまで幅広く使用でき、オリジナルのブランディングタイプフェイスとして機能します。

「Lunema」は、現代的でネオ・グロテスクなサンセリフタイプフェイスで、強い幾何学的なコントラストが特徴です。小さなポイントサイズでも高い可読性を保つことができるよう、深いインクトラップが独特に設計されています。全10のウェイトには、代替文字とリガチャを含む拡張ラテン文字セットが用意されています。

このタイプフェイスは「Glyphs」で実現され、10のウェイトとスタイルで制作されています。主にブランディングやコミュニケーションデザインで使用され、そのタグは「タイプデザイン」「フォント」となっています。

このプロジェクトは2020年7月に始まり、同年12月にMonotypeから商用ライセンスがリリースされました。開発にあたっては、大量印刷が行われ、印刷プロセスによって可読性が定義されていた1900年代初頭と後期のサンセリフフォントを研究しました。

課題は、小さなポイントサイズで使用した際に問題を引き起こす可能性がある洗練されたモダンなフォントを作り上げることでした。しかし、「Lunema」はその課題を克服し、大きなサイズでも小さなサイズでも可読性を保つように設計され、時間を経てもモダンでユニークな感じを保つことができる機能的なサンセリフファミリーとなりました。

このデザインは、2021年にA' Graphics, Illustration and Visual Communication Design Awardでシルバーを受賞しました。この賞は、優れた技術的特性と素晴らしい芸術的スキルを示す、創造性と専門性に優れたデザインに授与されます。これらのデザインは、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、そして驚嘆を引き立てます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Paul Robb
画像クレジット: @ Salt & pepper Studio / Paul Henry Robb
プロジェクトチームのメンバー: Paul Robb Moira Bartoloni Federica Simone
プロジェクト名: Lunema Specimen
プロジェクトのクライアント: Paul Robb


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