「Open and Wild」は、武漢市の東湖グリーンウェイの一部で、総面積約310ヘクタールの広大な敷地に位置している。このエリアは、東湖の最も美しい景観地の一つであり、歴史的な要素が継承されている。デザインの中心には、湖から森へと変化する風景が描かれており、ユーザーが数千年にわたる時間と空間の交錯の中で出会い、歴史と現代の対話を体験することを目指している。
このプロジェクトの設計では、都市のマスタープラン、地域の総合交通計画、市政の特別計画などとの連携を重視している。東湖グリーンウェイの建設全体の要件を実施し、東湖グリーンウェイの「Open and Wild」な風景特性を強調し、地域の周辺機能を結びつけることで、自然の生態系、便利さ、快適さを全面的に反映している。
また、デザイナーは、建築、ランドスケープスケッチ、環境衛生照明、サイン施設、休憩施設、舗装材料などに対して詳細な設計を行い、生態特性を表現するランドスケープ空間を創出している。水環境と自然植生の生態保護も考慮に入れ、水環境、生態系、全体的な風景を破壊しない基礎の上で、独特な精巧な防波堤風景を創出している。
「Open and Wild」の設計は、歴史的な記憶を最大限に保持することを目指している。そのため、詳細な計画と設計を行う際には、公園の文化遺産に焦点を当て、公園の歴史的な記憶と新たな建設ニーズを結びつけている。これにより、単一機能の公園から多機能の市民活動センターへと変貌を遂げている。
このプロジェクトは、2021年のA' Landscape Planning and Garden Design Awardで銀賞を受賞している。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、創造的でプロフェッショナルなデザインに授与される。これらのデザインは、強力な技術的特性と見事な芸術的技巧を示し、優れたレベルの卓越性を示し、肯定的な感情、驚き、驚嘆を引き出す。
都市の喧騒から離れ、山水の中を歩き、歴史と現代の対話を体験する。「Open and Wild」は、そんな新たな公共空間の提供を目指している。春には花を楽しみ、夏には涼風を浴び、秋には落葉を眺め、冬には暖かい日差しを浴びる。それぞれの季節が持つ美しさを体験できる場所、それが「Open and Wild」である。
プロジェクトデザイナー: NATSUKI MORIBA
画像クレジット: Photographer: Senwei Xiao
プロジェクトチームのメンバー: Natsuki Moriba
Xiashu Shengye
Longye Zhongli
Dezhi Kang
Zhibo Wei
Yujie Cao
Hansheng Zhang
プロジェクト名: Open and Wild
プロジェクトのクライアント: NATSUKI MORIBA