自然の美しさを再現した保育園：ダルマ・インターナショナル

森行大志建築事務所による自然体験型保育園の設計

各部屋は自然のエネルギーを伝えるテーマを持つカラフルな空間となっています。例えば、共用ホールは「湖の部屋」、1歳児の部屋は「桜の部屋」、2歳児の部屋は「地層の部屋」、3歳児の部屋は「花の部屋」、4歳児の部屋は「空の部屋」、5歳児の部屋は「森の部屋」となっています。水の流れ、美しい桜や花、地層の土、青い空と動く雲、木々の緑のグラデーションなど、自然現象を象徴する鮮やかなパレットで作られています。

子供たちは、色彩豊かな空間を自由に行き来し、自分の好きなように過ごすことができます。日常生活で色を体験し、その中に浸ることで、子供たちは豊かな感性を育むことができます。

また、共用ホールは特別な多目的ルームとなっており、天井全体に湖のような有機的な形状の鏡が点在しています。これにより、季節や時間による自然光の微妙な変化を表現した爽やかな空間が生まれています。反射した映像が優しく広がることで、子供たちは四季の移り変わりを体験し、自然の驚きや日常活動の楽しさを高める環境が生まれています。

自然の風景から取り入れた要素を部屋に埋め込むことで、土地と同じように様々な利用や交流を促す遊び場を作り出すことを目指しました。子供たちの感性が無限に広がる空間を作り出し、各々の個性を引き出し、創造性を刺激することが目標でした。

このプロジェクトは、2021年のA'インテリアスペース、リテール＆エキシビションデザイン賞でシルバーを受賞しました。シルバーA'デザイン賞は、トップレベルの創造性と専門性を示すデザインに授与されます。これらのデザインは、優れた技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を示し、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き出します。