スマートキャットリターボックス「LEMO PET-01」:ペットの健康管理を革新

Li XuesongとZhou Tongによるデザインが、猫の健康管理に新たな可能性を

猫の飼い主の忙しい生活を考慮し、自動的に猫砂を補充し清掃するスマートキャットリターボックス「LEMO PET-01」が登場。猫の健康状態もリアルタイムでモニタリング可能なこの製品は、ペットケアの新たなスタンダードを提案する。

猫の飼い主たちは、日々の生活の中で猫砂の清掃を忘れてしまったり、臭いに悩まされたりすることが多い。また、猫の健康状態をタイムリーに把握するのも難しい。そんな課題を解決するために開発されたのが、スマートキャットリターボックス「LEMO PET-01」だ。

この製品は、コーヒーグラインダーからインスピレーションを得た視覚的な機能モジュールを採用。自動的に猫砂を補充し、猫がトイレを使用する際の安全性を確保するための二重モニタリングモードを搭載している。さらに、猫の胃腸の健康状態を提供することも可能だ。

製品はモジュール式で、飼い主が一週間外出していても、猫が清潔な砂を使用できるように自動清掃と補充モジュールが設定されている。また、赤外線と重力を利用した二重検出モジュールにより、猫の安全性が確保されている。さらに、自動消毒モジュールにより、猫がトイレを使用した後にタイムリーに排泄物を消毒し、臭いや細菌感染のリスクを減らすことができる。

この製品は、ABSとPPのシェル成形を用いて製造され、WiFiを通じてスマートフォンと接続することができる。そのため、ペットの健康データをスマートフォン上で確認することが可能だ。また、自動砂補充モジュールは約2kgの猫砂を収納することができる。

このプロジェクトは2019年12月に中国の瀋陽で開始され、2020年12月に初のプロトタイプが完成した。新型コロナウイルスの影響でペットの健康がより重視されるようになった中、デザインチームは約500人の参加者を対象に調査を行い、リターボックスの内部清潔さや砂の交換の容易さなどに最も関心があることを発見。これらの調査結果を基に、スマートキャットリターボックスのデザインプロジェクトが進行された。

この製品は、猫が排泄した後に自動的に清掃し、猫砂が不足した場合には自動的に補充する。さらに、データネットワークとAIを通じて猫の生活パターンを分析し、猫の健康状態をデジタルで表示することができる。また、リターボックスの入口には様々なステッカーを選択することができ、猫の飼い主の個性を表現することができる。

この製品は、2021年のA' Pet Care, Toys, Supplies and Products for Animals Design Awardでシルバー賞を受賞。この賞は、技術的な特性と芸術的なスキルを兼ね備えた、優れた専門性と革新性を示すデザインに授与される。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Zhou Tong
画像クレジット: Zhou Tong
プロジェクトチームのメンバー: Li Xuesong Zhou Tong Li Ziyao Cai Shixuan Gao Ping Zhang Jixin Jiang Yihan Liu Dazhi Liang He Zhou Miao Zhao Ying
プロジェクト名: Lemo Pet-01
プロジェクトのクライアント: Zhou Tong


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