「Soki Atami」は、日本最古の温泉地として知られる熱海市にある高級温泉ホテルです。このプロジェクトは、伝統的な旅館の体験を現代のライフスタイルに適した形に再構築することを目指しています。また、地元の豊かな自然、文化、人々とのつながりを通じて、地域の魅力を再発見することも目指しています。
プロジェクトでは、主に地元で採れた材料を使用しています。内装には木材や焼き杉、日本の伝統的な漆喰壁、自然の顔料で染めた和紙などの自然素材が特徴的です。静岡県天竜地方のヒノキや杉、神奈川県真鶴町の本小松石など、地元で採れた材料がデザインに特別なタッチを加えています。さらに、シンプルでモダンな建物のデザインには、日本のアンティーク「ブロカント」の装飾が取り入れられています。
「Soki Atami」は地元のコミュニティとの強いつながりを育んでいます。建物の材料の多くは地域から調達され、ゲストは地元の漁師や農家、その他の生産者から仕入れた季節の美味を楽しむことができます。庭で収穫されたハーブの多くは、大浴場、ダイニングルーム、ティーサロン&バーで使用されています。
このプロジェクトは2017年7月に熱海市で始まり、2020年11月1日に運営を開始しました。熱海の温泉は約1260年前に発見されました。江戸時代の将軍、徳川家康が何度も熱海を訪れ、温泉の効果を経験したことから、熱海は病気や怪我の治療地として知られるようになりました。
温泉ホテルのデザインを行うにあたり、プロジェクトチームは地域の歴史を研究し、熱海だけでなく他の温泉地でも伝統的な日本の温泉文化を体験しました。レストランのカウンターデザインは、ゲストがシェフと会話しながら、開火の炭火を眺めて楽しむことができる日本のバーベキュースタイル、ロバタ焼きにインスパイアされています。
「Soki Atami」は、地元の産業との協力を重視し、空間とサービスを創造しました。Sokiで使用されている丸太や石は地元で調達され、地元の職人によって丁寧に手作りされています。レストランで使用される食材は地元の農家や漁師から仕入れています。地元の材料や食材の選択を通じて、このプロジェクトはゲストや世界中の多くの人々にこの隠れた宝石を紹介しています。
「Soki Atami」は、熱海市にある高級温泉ホテルで、日本最古の温泉地として知られています。このプロジェクトは、旅館での温泉宿泊の方法を現代のライフスタイルに適した形に改良し、地元の豊かな自然、文化、人々とのつながりを通じて地域の魅力を再発見することを目指しています。全室には個人用の温泉が完備されており、他の施設には公共の温泉、庭園付きのレストラン、熱海湾を一望できる最上階のティーサロン&バーがあります。
このデザインは、2021年のA'アーキテクチャ、ビルディング、構造デザイン賞でシルバーを受賞しました。シルバーA'デザイン賞は、最高の技術と革新を示す、創造的で専門的に優れたデザインに授与されます。これらのデザインは、その強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧で称賛され、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き立てます。
プロジェクトデザイナー: UDS Ltd.
画像クレジット: Image #1:Daiki Morita, Image #2:Satoshi Asakawa, Image #3:Daiki Morita, Image #4:Satoshi Asakawa, Image #5:Satoshi Asakawa,
プロジェクトチームのメンバー: Developer: Living Corporation Ltd.
Interior Design: TONERICO:INC., Hiroshi Yoneya, Ken Kimizuka, Jun Kameda, + age co.,ltd, Ichiro Sato, Saori Murozono
Graphic Design: desegno ltd.
Interior Styling: Hakujitsu
Artworks: Kanto Iwamura
Producer: UDS Ltd. Yusaku Takahashi, Tetsuya Akaiwa
Design Director: UDS Ltd. Yoshiyuki Takahashi
Creative Direction: UDS Ltd. Kumiko Fujisawa, Mao Sawada, Ayaka Watanabe, Megumu Ando
プロジェクト名: Soki Atami
プロジェクトのクライアント: UDS Ltd.