「リーヴル」は、過去、特に東洋から大いにインスピレーションを得ています。基礎部分はシリンダー構造で、ロープで縛られて全体の構造が見えるようになっています。ビアジは、現代の家具を過去と絶えず接触する引用と考え、無限の原型と過去の世界の工芸技術を追求しています。
このアームチェアは、ガロッティ&ラディーチェの視点とアジア風の製品コンセプトを融合させることから生まれました。その結果、固体木材の基礎に工芸技術が適用されたハイブリッドとも言えるアームチェアが誕生しました。上部は包み込むようなアームチェアで、コクーンのような感じがあり、形状は非常にエレガントで、基部とは対照的に厚みがありながらもすっきりとしており、全体として非常にソフトな印象を与えます。
アームチェアのソフトなラインは、絶対的なリラックスと快適さを誘います。ビアジは、長い間アジアと日本のデザインを研究してきました。彼女は、ガロッティ&ラディーチェのコンセプトに既に見られるものを取り入れる方法を理解しようとしました。その一方で、彼らのユニークさ、原材料の作業のユニークさ、素材の豊かさだけでなく形状のエレガンスを伝えるものを探していました。
このプロジェクトで最も困難だった創造的な課題は、形状の柔らかさとアームチェアの主要な要素である木製の基部を強調するという願望を組み合わせることでした。私の目指すところは、座席の快適さをおろそかにすることなく、柔らかくて歓迎するようなラインを得ることであり、それでも構造を明らかにすることでした。
「リーヴル」は、2021年のA' Furniture Design Awardでゴールデン賞を受賞しました。この賞は、デザイナーの才能と知恵を反映した驚くべき、優れた、トレンドを設定する創造物に授与されます。これらは、芸術、科学、デザイン、技術を進化させ、その望ましい特性で世界に大きな影響を与える尊敬される製品と明るいアイデアです。
プロジェクトデザイナー: Federica Biasi
画像クレジット: Matteo Imbriani Photographer
プロジェクトチームのメンバー: Federica Biasi
プロジェクト名: Livre
プロジェクトのクライアント: Federica Biasi