このプロジェクトの目的は、瞑想のための静かな空間を作り出すことです。そのために、東洋の紙芸術が光に対応するコンセプトとして採用されました。障子のゲートは光の強度を調節することができ、人工照明の使用を減らします。また、プラスチックの消費を減らし、湿度を調節するために、木材と木造構造が主要な材料と建設方法となりました。
折り紙のコンセプトは、天井の形状と障子のゲートのパターンから表現されています。紙の折り目の形状をした天井と、水平に配置された木製の床は、メインコリドアの軸を作り出し、ユーザーの視野を広げ、公共エリアの二つの異なる雰囲気(安定感と流動性)を提供します。
このプロジェクトでは、木材と珪藻土を豊富に使用して、環境の湿度と温度をバランスさせています。また、突き出したベンチは、ユーザーの座席と障子のゲートのトラックの二つの機能を兼ね備えており、家具の使用を減らし、空間に柔軟性を提供しています。
このプロジェクトは、ユーザーが瞑想する場所として設計されており、全体の60%が公共エリアとして設計されています。このエリアの窓のベンチシートと障子のゲートは、屋外と屋内の間に半透明の境界を作り出すエンガワとして機能します。
このデザインは、2021年のA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardでブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的なスキルを持ち、生活の質の改善に貢献し、世界をより良い場所にする、優れた創造性と独創性を持つデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Ya-Jung HSIEH
画像クレジット: Ya-Jung HSIEH
プロジェクトチームのメンバー: Ya-Jung Yvane HSIEH
プロジェクト名: Paper for Light
プロジェクトのクライアント: Ya-Jung HSIEH