「ヒュッゲ」は、デンマーク語で「心地よさ」や「居心地の良さ」を意味する言葉。ドン・リンが設計した「ヒュッゲの家」は、この言葉が持つ意味を具現化した住空間だ。個々のライフスタイルに対応する空間作りを追求し、各活動が自然に溶け込む空間を創出している。
この家の特徴は、何と言ってもその開放性。入室すると、全ての空間がつながっていることを感じることができる。この開放的なフレームワークは、テーマを手仕事に、空間を素材と光に変える逆転の概念だ。
また、家具の配置や色調の組み合わせに一貫性があり、それがこのアパートのアルゴリズム的なインタラクションを生んでいる。生活の芸術を好むために、選ばれた一連のルーズな家具が空間を循環させている。全体の色合いは、白と暖色の優しいタッチで構成され、楽しいモノグラフィーの家庭を創り出している。
このプロジェクトは、2020年12月にシンガポールで完成。その独自のデザインは、2021年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞で鉄賞を受賞した。この賞は、プロフェッショナルと産業要件を満たす、よく設計された実用的で革新的な創造に授与される。
「ヒュッゲの家」は、幸せと生活の芸術を追求するシンプルさが反映された空間。開放性が全ての空間をつなげ、テーマを手仕事に、空間を素材と光に変える。これこそが、ドン・リンが追求する「ヒュッゲ」の形だ。
プロジェクトデザイナー: Don Lin
画像クレジット: Don Lin
プロジェクトチームのメンバー: Don Lin
プロジェクト名: The House of Hygge
プロジェクトのクライアント: Don Lin