「時間の始まり」は、グレーの大理石で舗装された壁と床、天空や雲、山々のようなテクスチャ、そして中央には変化する暗い石のパターンが生き生きと描かれています。これは、ゆっくりと流れる山の小川を思わせます。また、景観石の二つの斜面が交差して形成される噴水は、ロビーのサービスカウンターとなっています。
このデザインの特徴的な要素は、背面の主壁です。ここにはアンティークのフェイシングストーンが使用され、その石の粒子は天地の始まりを思わせ、夢のように溶け込んでいます。大きな斜面からは光が溢れ、原始的な洞窟の天空の光を形成しています。
このプロジェクトの面積は6611.6平方メートルで、2020年10月に台中、台湾で完成しました。デザインチームには、リー・リン・チャンとチン・ユン・クオの二人が参加しています。
「時間の始まり」は、光と影の動きが現実の生活から一時的に人々を離れさせ、万華鏡のような幻想的な世界に足を踏み入れさせることで、その作用を果たします。暗闇の中で感覚が鋭くなり、遠くの山や雲が見えます。また、色系の調和が統一され、大量の自然光が導入されることで、清潔で整然とした空間が生まれ、細部の装飾が全体を引き立てます。
最後に、このデザインは、住民のためのコミュニティの精神的な森を創造するというデザイナーの意図を反映しています。ドアを押し開けると、森の入口から石のパターンの変化とともに山の風景が現れ、そのリズムが全体の空間を通り抜けます。落ち着いた雰囲気を失うことなく、家庭の快適さの要塞を築いているかのようです。
プロジェクトデザイナー: Li-Ling Chang
画像クレジット: Image #No 1-5: Photographer Chung-Ying Liu
プロジェクトチームのメンバー: Designer: Li-Ling Chang
Designer: Chin-Yun Kuo
プロジェクト名: Beginning of The Time
プロジェクトのクライアント: Dayen Design