公共空間の質を向上させるプライベート投資：Modelina Architekciの「Be Amphitheatre」

ワルシャワのビジネス地区に新たなシンボルとなるアンフィテアトル

このプロジェクトのインスピレーションは、ワルシャワのビジネス地区が抱える課題、つまりフェンスのない開放的で公共の空間、カジュアルで友好的な出会いの場所が不足しているという現状から生まれました。このアンフィテアトルは、そのような要求に応えるために誕生しました。

「Be Amphitheatre」のユニークな特性は、その形状と機能にあります。古典的なアンフィテアトルの形式と、この地域が切望していた緑地帯を組み合わせた結果、この建物は生まれました。円形に組み込まれたオブジェクトは、強力な鉄筋コンクリートの壁に支えられた、ガラスで満たされた大規模なコンクリートの屋根に覆われています。

この建物の実現には、技術的な挑戦が伴いました。プライベートな投資によっても公共空間の質を向上させることが可能であることを示すため、完全に開放的な空間が作られ、制限なくすべての人々が利用できるように設計されました。エンターテイメントとイベントの機能に加えて、多機能の大規模な遊び場も設けられ、すべての住民が開放的に利用できるようになっています。

「Be Amphitheatre」は、地元コミュニティを支える場所を作り出すことが可能になりました。周辺のオフィスビルの従業員にとっても、ヨガクラスやオープンレクチャーを開催する場として利用できます。これにより、地域の住民のためのイベントを開催する新たな空間が生まれ、子供や若者のための親密な空間が創造されました。

このプロジェクトは、2020年9月に完成し、ワルシャワのKonstruktorska 11に位置しています。そして、2022年にはA' Architecture, Building and Structure Design Awardでシルバー賞を受賞しました。これは、優れた専門性と革新性を示す、クリエイティブでプロフェッショナルなデザインに授与される賞です。これらのデザインは、強力な技術的特性と素晴らしい芸術的スキルを持ち、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、そして驚嘆を引き出します。