「Tea and Zen」は、広州の北京路歩行者街近くの古い通りに位置しています。赤い火山岩のファサードが街路に佇み、その態度と謙虚さが印象的です。デザイナーの王強は、一連の形状を配置することで一種の秩序を実現しました。この秩序は彼の精神の純粋な創造であり、これらの形状を用いて我々の意識に強く影響を与え、造形の情熱を刺激します。
このプロジェクトで主に使用されている材料は火山岩、感応床、耐錫塗料、ファンピン木材の突板です。茶室は幅4.3メートル、長さ20メートル、高さ3.5階建てとなっています。内部は黒い火山岩とテラゾを多用し、ウォルナットで装飾されており、自然でシンプルな表現がなされています。
茶室のデザインは、道教の精神世界と茶の静かで落ち着いた性格が一致しています。茶室は実際にはそれほど大きくありません。その大きさを感じさせるのは、影、対称性、長い年月、孤独、そして一杯の茶です。
このプロジェクトは2019年12月に広州で開始され、2020年10月に広州で完成しました。中国人にとって、茶は「音楽、チェス、書道、絵画、詩、ワイン、茶」や「薪、米、油、塩、醤油、酢、茶」など、日常生活から決して遠くない存在です。特に広東生まれの茶は、地元の日常生活の中で最も一般的なものであり、茶を飲むことに注意を払い極めると、「茶道」となります。
この建物は、前後に窓があり、2つの家が近接しています。このような長く狭い建物空間で、光と空気の循環をどのように設計し、レイアウトを合理的にするかが、デザインの主要な焦点となりました。
このデザインは、2022年のA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardでブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強い技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にするという、優れた創造性と独創性を持つデザインに授与されます。
すべての著作権は2020年の王強に帰属します。このデザインは、その独自性と創造性で注目を集めています。
プロジェクトデザイナー: Qiang Wang
画像クレジット: Image #1: Photographer Qiang Wang, Display area, 2020.
Image #2: Photographer Qiang Wang, Display area, 2020.
Image #3: Photographer Qiang Wang, Lobby, 2020.
Image #4: Photographer Qiang Wang, Stairs, 2020.
Image #5: Photographer Qiang Wang, Skylight, 2020.
プロジェクトチームのメンバー: Chief Designer: Qiang Wang
プロジェクト名: Tea and Zen
プロジェクトのクライアント: HBM Design