Yhousedesign:新鮮でリラックスした雰囲気を創出するデザインオフィス

ブランドロゴを活用した空間表現

インテリアデザイン会社のオフィスとして、設計チーム自体がクライアントとなるこのプロジェクト。初めて訪れる人々に良い印象を残すことを目指し、ブランドのロゴを活用して会社の文化を反映させた。さまざまな素材と植物を組み合わせることで、新鮮でリラックスした雰囲気を創り出した。

この会社のロゴは、空間表現、梁の位置、光と影の表現という3つのキーポイントを描いている。これらはすべてこのプロジェクトに反映され、訪問者が将来の家をより良く理解できるようになっている。設計チームは、仕切りを取り払うことで水平空間を効果的に拡大し、天井と床との距離を保つために天井を露出させた。

建材にはベンジャミンのラテックスペイント、システムキャビネット、鉄部品、モルガラス、マットガラス、クリアガラス、シルバーガラス、テラゾなどを使用。素材の薄い色調が空間を広く見せる錯覚を生み出す。4種類の異なるガラスを仕切りに使用し、光が透過すると透過しない間に光のリップル効果を生み出す。これにより、各エリアのプライバシーを保ちつつ、環境に光を通すことができる。

このプロジェクトは、49.5平方メートルの2階建ての中古アパートである。プロジェクトはオープンプランで、2つの別々のエリアが討論のために設けられている。一つは木製のダイニングテーブルエリアで、討論やプレゼンテーションのためのもの。もう一つは、バースタイルのテラゾの天板エリアで、プロジェクトの討論やプレゼンテーションのためのもの。どちらも正式な会議室とは異なる。他の2つの仕切りはスタッフのオフィスと収納のためのもの。オフィスはクリアガラスで仕切られており、快適さとプライバシーを提供しつつ光を取り入れる。

2階では、自然光を部屋に取り入れることが重要である。設計チームは窓の近くに2つのオープンエリアを作り、自然光が部屋に溢れ込むようにした。これに続いてガラスを使用して明るいオフィスエリアを作り、最後に収納エリアを作った。このレイアウトにより、階段を上がって来たゲストは床から天井までの窓から自然光を見ることができ、新鮮でリラックスした雰囲気を作り出す。

このプロジェクトは、元々は塾だった。多くの仕切りがあり、壁は泡の残りや穴だらけで、多くの汚れや穴があるキャンバスのようだった。したがって、プロジェクトで最も困難だった部分は修復であった。修復の初期段階は面倒で疲れるものだったが、効果的に整理することで空間はきれいで整然としたものになった。さらに、大きな床から天井までの窓を残した。光と影を使って、設計チームはきれいなキャンバスで創造的になることができた。

Yhousedesignは中国語で「願いが叶う」や「家」を意味する。設計チームはこのプロジェクトのクライアントでもある。ブランドとして、チームはクライアントに未来の家を提供し、プロジェクトが完成したときにポジティブなフィードバックを得たいと考えていた。そのため、設計チームはこの考えをオフィスに組み込み、初めて訪れる人々がブランドのメッセージを見て触れることができ、未来の家がどのようになるかをより良く理解できるようにした。

このデザインは、2023年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞でブロンズを受賞した。ブロンズA'デザイン賞は、経験と創造性を証明した優れたデザインに授与される。芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にすることを評価されている。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: FAN-YU SHEN, ZOEY WU
画像クレジット: yhousedesign
プロジェクトチームのメンバー: Fan-Yu Shen, Zoey Wu
プロジェクト名: Yhousedesign
プロジェクトのクライアント: yhousedesign


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