Da Yenは、生命の移行のリレーステーションとしての病院の役割に加えて、生と死の境界の変容が人間の状況の昇華でもあると考えています。そのため、彼は蝶が繭から抜け出して変容を遂げる姿を空間のインスピレーションとしました。彼は、蝶と移行が病院に新たな希望と再生の意識をもたらし、次の人生への祝福となることを期待しています。
空間全体は、それぞれが緑、オレンジ、青というテーマカラーを持つ3つのエリアに分けられています。緑は主要なロビーエントランスを表し、オレンジは二つ目のエントランスを表し、青は主に中国医学の外来エリアを表しています。既存の建物空間を基に、Da Yenは蝶の翼の形状の曲線を延長し、それを空間の動きと統合しました。これは天井の装飾的な空間要素であり、病院空間の視覚的なマーカーともなっています。
また、Da Yenはロビーの座席を観光ホテルのコンセプトに基づいて再設計しました。連続した曲線のソファに原型の椅子を置き換えることで、病院の訪問者は自由に快適な位置を楽しむことができ、配置も流線型の空間パターンに対応しています。
このプロジェクトは、台北医科大学病院の3つ目の医療ビルを対象としており、11年前に完成しました。台北医科大学病院は、スマートヘルスケアの発展の重要性を認識しています。病院は、デジタルヘルスケアサービスの需要に対応し、よりフレンドリーな病院空間を提供し、サービス体験を向上させるために、公共空間を再設計することを望んでいます。
このデザインは、2023年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞でブロンズを受賞しました。この賞は、経験と創造性を証明し、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にするデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Da Yen
画像クレジット: Image #1-5: Photographer Da Yen, Taipei Medical University Hospital, 2018.
プロジェクトチームのメンバー: Da Yen
プロジェクト名: Taipei Medical University Hospital
プロジェクトのクライアント: YF Interior Design Corp