ワルシャワの屋上に息づく、歴史と現代の融合

ローランド・スタンチクの手がける、新旧交えたレジデンス

ポーランドの伝統と現代性が交差する、一つの居住空間。ローランド・スタンチクによる「City Rooftop」は、ワルシャワの心地よい屋上に新たな息吹をもたらしました。

このプロジェクトは、ワルシャワの中心部、ヴィスワ川のほとりに位置する歴史的建造物と現代建築が融合したレジデンスで実現しました。120平方メートルのこのアパートメントは、キッチンとリビングが一体化された開放的な空間、二つのバスルーム、三つのベッドルーム、そしてホールから構成されています。

スタンチク氏は、ポーランドの戦間期の装飾を現代の住宅建築に取り入れることにより、古き良きワルシャワの内装と現代の要素を見事に融合させました。特に、20世紀のポーランド人アーティストの作品によって補完された内装は、このアパートメントの特徴的な装飾となっています。

新旧の建築を調和させることは容易ではありませんが、スタンチク氏はその歴史を丹念に研究し、適切なオブジェクトを選び出すことで、この挑戦を克服しました。結果として、アパートメントのインテリアデザインは建物全体の建築と一貫性を持ち、歴史的なディテールに細心の注意が払われています。

オークのフローリング、大理石の床、オーダーメイドの家具やドア、水流でカットされた石のディテールなど、細部にわたるこだわりが見られます。また、イタリア製の家具との組み合わせは、モダンでありながらも、ポーランドの伝統を感じさせるデザインとなっています。

この「City Rooftop」は、2024年のA'インテリアスペース、リテールおよびエキシビションデザインアワードでブロンズを受賞しました。この賞は、経験と独創性を証明する優れたデザインに与えられ、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、技術的および創造的なスキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にすることに貢献した作品に贈られます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Roland Stanczyk
画像クレジット: Roland Stanczyk
プロジェクトチームのメンバー: Roland Stanczyk
プロジェクト名: City Rooftop
プロジェクトのクライアント: Roland Stanczyk


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