伝統と現代性が交錯する、アーティザナルベッドリネンのパッケージデザイン

エレナ・ガマロヴァが描く、美と伝統の象徴「孔雀」

エレナ・ガマロヴァによるアーティザナルベッドリネンのパッケージデザイン「Odaya Home」は、手仕事の美と伝統を現代のライフスタイルに落とし込んだ逸品だ。その独自性と普遍性が評価され、2023年のA' Packaging Design Awardで鉄賞を受賞した。

このパッケージデザインは、アーティザナルベッドリネン会社のブランディングプロジェクトの一部で、手作りの製品そのものの美しさを強調するために、ボックスパッケージは白色に決定された。その中心に描かれているのが、美しさで称賛される鳥、孔雀だ。孔雀は家族の核となる価値観の象徴であり、金箔で再現された孔雀は永遠の美と価値のオーラを与えられている。これはブランドのイラストレーションとシンボルであり、Odayaのアイコニックな最初のテキスタイルコレクション「Care and Love」のインスピレーションでもある。

このデザインの目的は、何世代にもわたる女性たちが家庭や町、国で使用してきたテキスタイルの装飾の強い象徴性と、細かい針仕事の伝統を引き立てるパッケージを作ることだった。エレガントで優雅な、レースや織物の手作りデザインは、その品質が極めて優れていることから真の豪華さとされ、その背後にある物語とともにステータスの印とされてきた。パッケージもまた、その中に収められた手作りのテキスタイル製品と同様に、独自性と普遍性、細部までこだわった職人技を伝える必要があった。

このパッケージは、金箔スタンプのロゴが上部にある紙製のボックスで作られている。その中には、パターンが印刷されたティッシュペーパーと、ブランドのモノグラムが金箔で施された透明なステッカーが同封されている。さらに、ロゴが金色で印刷されたリボンが付属している。

このパッケージは、文化的で伝統的な遺産を喚起し、同時に現代生活と忘れられないインテリアを表現することで、ターゲットオーディエンスに対して製品を目立たせ、自宅に持ち帰る魅力を与えることが求められた。孔雀を使用することで、Odaya Homeは、一流のアーティザナルベッドリネン会社としての印象的なブランドイメージを伝えることに成功した。

このパッケージは、手縫いのレースの職人技と装飾の象徴的な価値を反映する必要があった。孔雀の図像は、Odaya Homeの最初の「Care and Love」コレクションの中心要素であり、伝統的に家の守護者とされている。パッケージデザインでは、孔雀のイメージをレース作りそのものを思わせる細かな金の羽の網に発展させた。ブランドのストーリーはギフトボックスの蓋の内側に記され、ブランドのスローガン「You belong and this is home, Odaya Home」が印刷された繊細なティッシュペーパーは、中に収められた上質なコットンサテン生地を優しく包んでいる。

このパッケージは、思い出の品物や手紙、ポストカード、小さなコレクタブルなどを保管するボックスとして再利用することも可能だ。エレナ・ガマロヴァのこのデザインは、伝統と現代性、美と機能性が見事に融合した、まさにアーティザナルな逸品と言えるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Elena Gamalova
画像クレジット: Illustration and design: Elena Gamalova, 2023 Video Credits: ODAYA Home
プロジェクトチームのメンバー: Elena Gamalova
プロジェクト名: Odaya Home
プロジェクトのクライアント: Elena Gamalova


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