「ダンゴ」という名前のこの椅子は、その名の通り、日本のお菓子「団子」からインスピレーションを受けています。団子のように丸みを帯びたフォルムが特徴で、折りたたむとその形状がより際立ちます。ノラ・ヴーンとそのチームは、屋内外での利用を想定し、ラウンジチェアにも変形可能な多機能折りたたみ椅子のデザインに挑戦しました。
この椅子のユニークな特徴は、その多機能性にあります。一つのラチェットだけで、快適な座り心地を提供する椅子とラウンジチェアの両方の機能を実現しています。軽量でありながら、環境に優しいウレセルクイックドライフォーム、サステナブルなファブリック、ビーガンレザー、パウダーコーティングされたアルミニウムを使用しており、屋外での使用にも適しています。また、持ち運びやすいように上部にはハンドルが付いており、積み重ねが可能で、保管や配送の際にも便利です。
製造にあたっては、軽量アルミニウムのフレームに非毒性の塗料を使用し、ウレセルクイックドライフォームを採用することで、抗菌性があり、VOCがなく、環境に優しく、耐久性に優れた構造を実現しています。さらに、地元の工場から収集した廃材を使用した織りバージョンも提供しています。
デザインの仕様には、546mm幅×185mm奥行×1020mm高さという寸法があり、フラットパックでの配送が可能です。環境に優しいフォーム、ファブリック、ビーガンレザー、アルミニウムフレームを使用しています。
「ダンゴ」チェアのデザインプロセスは、2023年9月にトロントで始まり、インドネシアのジャカルタでプロトタイプが製造されました。このプロダクトの目的は、シンプルな形状の日本のスナック「団子」からインスピレーションを得た楽しさと多機能性を室内外で提供することです。アルミニウムフレームと軽量フォーム、環境に優しい素材を使用し、室内外での理想的な美学を追求しました。
このデザインは、2024年にA'ファニチャーデザインアワードでブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザインアワードは、経験と創造性に富んだ優れたデザインに授与され、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込んでおり、強い技術力と創造力を持ち、生活の質の向上に貢献し、より良い世界の実現に寄与しています。
プロジェクトデザイナー: Nora Voon
画像クレジット: Image #1- image #5 renders are done by Sean Paolo Rillorta
プロジェクトチームのメンバー: Sean Paolo Rillorta
プロジェクト名: Dango
プロジェクトのクライアント: Noda Designs