実用性を照らすデザイン、エレメントランプ

実験室の器具から着想を得た革新的照明

シンプルながらも機能的な照明ソリューションを追求し、実験室のスタンドやクランプからインスピレーションを受けたエレメントランプが誕生しました。デザイナーのJae Choiは、実用性とシンプルさを兼ね備えたこのランプを通じて、照明の新たな可能性を提示しています。

エレメントランプは、その名の通り、実験室の道具からヒントを得たデザインが特徴です。ユーザーはシンプルなノブのひねりによってランプの位置を簡単に調整でき、高さのコントロールが可能になっています。さらに、ランプシェードのスイベル機能により角度調整ができるため、プロフェッショナルな空間でも個人の空間でも実用性を提供します。

製造プロセスには、ワイヤーフォーミング、レーザーカット、メタルスピニングなどの技術が用いられ、耐久性に優れたパウダーコーティング仕上げが施されています。試作品の反復テストを経て、フォルムと機能の両方において洗練された最終デザインが完成しました。

エレメントランプの寸法は、幅165mm×奥行き165mm×高さ420mmのスチール製です。インテリアに溶け込む工業デザインとして、また照明としての機能性を兼ね備えています。

このランプの操作は非常にシンプルです。高さ調整のためのノブと角度変更のためのスイベル機能を取り入れることで、ユーザーは照明を簡単にカスタマイズできます。

エレメントランプの開発プロジェクトは、2022年3月にロードアイランド州プロビデンスで始まり、2023年2月に完了しました。研究では、実験室の器具の機能性を照明デザインに統合することを探求し、反復的なデザインプロセスと様々な製造技術が用いられました。

創造的な挑戦として、正確なワイヤーフォーミングとレーザーカットのアライメントがありましたが、製造チームとの密接な協力と反復テストにより、これらの障壁を克服しました。このプロセスは、ランプの意図された形を実現するだけでなく、生産技術への理解を深めることにもつながりました。

エレメントランプは、実験室の器具から着想を得た機能性と洗練されたデザイン美を融合させています。直感的な高さ調整機能は、ノブをひねるだけで簡単にアクセスでき、スイベルシェードにより照明角度を自由に調整できます。プロフェッショナルな環境と個人の環境の両方で使いやすいこの作品は、多様な空間に適応する汎用性を持っています。

このデザインは、2024年のA'ライティングプロダクツアンドフィクスチャーズデザインアワードでアイアン賞を受賞しました。アイアンA'デザインアワードは、プロフェッショナルで産業的な要件を満たす、よくデザインされた、実用的で革新的な作品に授与されます。業界のベストプラクティスと優れた技術特性を統合し、達成感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献することが評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Jae Choi
画像クレジット: Image #1: Photographer Mark Johnston, 2022. Image #2: Photographer Mark Johnston, 2022. Image #3: Photographer Mark Johnston, 2022. Image #4: Photographer Mark Johnston, 2022. Image #5: Photographer Mark Johnston, 2022.
プロジェクトチームのメンバー: Jae Choi
プロジェクト名: Element
プロジェクトのクライアント: Jae Choi


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