熱帯雨林に着想を得た次世代ワークスペース「Evergreen Nexus」

自然とテクノロジーが融合する人間中心のオフィス空間

クアラルンプールの30年を経たオフィスビルが、熱帯雨林の多層構造と美しさからインスピレーションを受け、Tennyson Chiaによって人間中心の革新的なワークスペース「Evergreen Nexus」へと生まれ変わりました。自然の要素と最先端技術を融合させたこの空間は、現代の働き方に新たな息吹をもたらしています。

「Evergreen Nexus」は、熱帯雨林の階層構造をオフィスに落とし込み、異なる機能ゾーンを有機的に連結させています。オープンエリアはチームの交流を促し、静かな個室は集中作業に最適。深いグリーンやリッチなブラウン、鮮やかなトロピカルカラーが壁や家具、植物を通じて空間全体に広がり、自然の安らぎと刺激を同時に感じさせます。

このプロジェクトの最大の特徴は、自然光と緑を巧みに取り入れた点です。ロビーや共用部には反射天井を設け、空間の高さと開放感を強調。吹き抜け部では人工的な樹木の揺れや昼光のシミュレーションを行い、フロア間の視覚的なつながりを強化しています。ポケットスペースの生きたグリーンは、プライバシーを守りつつ空気を浄化し、利用者の健康と快適性を高めます。

また、デジタルウォールによる滝の映像や、雨音・葉擦れの環境音がオフィス全体に心地よい雰囲気を演出。アコースティックパネルには自然素材を用い、五感に訴える設計が施されています。こうした工夫が、従来の閉塞感を払拭し、来訪者にも強い印象を与えています。

設計段階では、築30年の建物特有の構造的課題や厳しい納期、消防法規への対応など、数々のハードルがありました。現場でのモックアップや綿密な解体調査を重ね、機能性と美観、そしてイノベーションを両立。短期間での完成ながら、細部まで妥協のない仕上がりを実現しています。

「Evergreen Nexus」は、グリーンエネルギーやコミュニティヘルスを重視する企業理念を体現し、コラボレーションとウェルビーイングを促進する空間として高く評価されています。2025年にはA' Design Awardのシルバー賞を受賞し、その卓越した技術力と芸術性が国際的にも認められました。

自然とテクノロジーが調和したこのワークスペースは、現代の働き方に新たな価値観を提案し、今後のオフィスデザインの指標となることでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Sachi Design
画像クレジット: Photographer - The Space Storyteller
プロジェクトチームのメンバー: Sachi Design
プロジェクト名: Evergreen Nexus
プロジェクトのクライアント: Sachi Interior Design


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