森の静寂を纏うミニマルデスク「FS418」

フェリックス・シュヴァーケが描く、自然美と機能性の融合

フェリックス・シュヴァーケによるデスク「FS418」は、日常のワークスペースに自然の静けさと洗練された機能美をもたらすアートピースとして誕生した。森の枝越しに差し込む光を思わせるカッラーラ産大理石の選定から、細部に至るまで徹底したこだわりが貫かれている。

このデスクの最大の特徴は、まるで一枚岩のようなミニマルなフォルムと、内部に巧みに隠された収納スペースにある。筆記具や書類、さらにはノートパソコンやスマートフォンの充電用コンセントまで、すべてがデスク内部に収まり、外観には一切の乱れが現れない。引き出し式の天板は、必要なものをすぐに取り出せる一方で、使わないときはすっきりと隠すことができ、常にクリーンなワークスペースを維持する。

製作には、カッラーラの採石場で厳選された2cm厚の大理石スラブを使用し、職人の手仕事によって組み上げられている。内部には黒塗装を施したアッシュ無垢材を採用し、HDMIやRJ45、電源ソケットなど現代のオフィスに不可欠な機能も搭載。サイズや仕様、素材はプロジェクトごとにカスタムメイドされるため、空間や用途に合わせた最適な一台が実現可能だ。

「FS418」は、三角形の独自形状と20mmから最大280mmに及ぶ厚みを持ち、収納力とデザイン性を両立。内部にはアニリンレザーで仕上げられた書類トレイやペンホルダー、各種オフィス用品用の収納コンテナが用意されている。ケーブルマネジメントも徹底されており、余分な配線はすべてデスク内に収められるため、視覚的なノイズを極限まで排除している。

このプロジェクトで最も時間を要したのは、テーマである「森の散歩道」を想起させる大理石の模様探しだった。シュヴァーケは複数の採石場を巡り、枝葉越しに見上げる森の景色を思わせる唯一無二の石を選定。素材の持つ本物の質感が、空間に深いオリジナリティと安らぎをもたらしている。

「FS418」は、2025年にA'デザインアワードのブロンズ賞を受賞。アートとテクノロジー、クラフトマンシップが融合したこのデスクは、機能性と美しさを両立させた新しいオフィス空間の在り方を提案している。日常の中に自然の静寂と創造性を取り入れたいと考える人々にとって、まさに理想的な選択肢となるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: FELIX SCHWAKE
画像クレジット: Image #1: Photographer / Creator (Designer) Felix Schwake, Forest Walk Desk, 2024. Image #2: Photographer / Creator (Designer) Felix Schwake, Forest Walk Desk, 2024. Image #3: Photographer / Creator (Designer) Felix Schwake, Forest Walk Desk, 2024. Image #4: Photographer / Creator (Designer) Felix Schwake, Forest Walk Desk, 2024. Image #5: Photographer / Creator (Designer) Felix Schwake, Forest Walk Desk, 2024. Video Credits: Creator (Designer) Felix Schwake, Forest Walk Desk, 2024. All rights are reserved by Felix Schwake.
プロジェクトチームのメンバー: Felix Schwake
プロジェクト名: FS-418
プロジェクトのクライアント: Confidential Individual Project


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