このギフトボックスは、ブランド初の展覧会「開軒観華(Open Xuan to View the Splendor)」のテーマを反映し、窓を開けるような構造を持つ。表面には「竹影清風軒所贈(Bamboo Shadows and Elegant Fans Presented by Xuan)」のテーマが緑のエンボス加工で施され、蓋の左側にはブランドスローガンが銀色で刻まれている。扇子ケースを模した形状は、東洋の伝統美と現代デザインの調和を象徴している。
「仁風(Ren Feng)」という扇子の雅称には、仁・義・礼・智・信という徳と、詩・楽・歌の優雅さが込められている。このコンセプトはCharlene Classicのクリエイティブテーマとなり、ブランドとユーザーが共有する価値観を象徴する独自の感情的シンボルとして機能する。ジュエリーをメディアとし、中国文化と哲学的知恵の普及を目指している点が特徴的だ。
制作技法としては、伝統的な紙の招待状の形式を残しつつ、扇子をイベントの主招待状とした。扇子は持ち主の趣味や感性を表現するだけでなく、感情を伝える記念品としても機能する。南宋時代の画家・米友仁の「瀟湘奇観」をデザインコンセプトに据え、古人の評価を四部構成でまとめ、読者が東洋文人の詩的な世界観を体感できるよう工夫されている。ブックケースには本巻、付録、竹扇と箱、紙の招待状、竹の絵葉書が収められ、多様な素材や製本技法が読書体験を豊かにしている。
技術仕様としては、サイズ260×95×40mmの白い扇子型ボックスに、緑色の竹製扇子が収められている。付録は伝統的な折り本綴じで、広げると10メートルにも及ぶ。素材や印刷、紙の質感を通して、東洋の優雅さが細部にまで表現されている。
このギフトボックスは展覧会の記念品として登場し、来場者がブランドの歴史やストーリー、製品をより深く理解する手助けとなっている。2023年7月に北京でプロジェクトが始動し、同年11月には上海・北京・ロンドンで展示された。研究段階では「仁風広がる」を核に据え、東洋文化の発信とブランド理念の伝達を目指した。デザインの課題としては、外観と内部構成の両面から「仁風を箱に贈る」「優雅な道を広げる」というテーマを具現化し、伝統と革新のバランスを追求した点が挙げられる。
「Charlene 10 Years」は、A' Design Awardのギフトウェア部門でブロンズ賞を受賞し、芸術性・技術力・創造性の高さが国際的にも評価された。東洋の美意識と現代的なデザイン手法が融合したこの作品は、文化の継承とグローバルな発信の新たな可能性を示している。
プロジェクトデザイナー: Hanyun Gu
画像クレジット: Photography: Xinlong Zhang, Yunpeng Fu, Shasha Lu
Post-production: Xinlong Zhang, Yunpeng Fu, Shasha Lu
Picture: CHARLENE High Jewellery Workshop
Imperial Palace Fan Collection Design: Carina Yen, Jason Koo, Yuan He
Bamboo Fan Collection Design: Yuan He, Yingwan Sun, Hanshu Lai
Video: CHARLENE High Jewellery Workshop
プロジェクトチームのメンバー: Chief Editor: Charlene Li
Editor: Xinlong Zhang
Authors: Sally Wang
Translation: Minzy Zhao
Photography and Post-production: Xinlong Zhang, Yunpeng Fu, Shasha Lu
Art Director: Hanyun Gu
Design: Hanyun Gu, Yibing Hu
Proofreading: Sally Wang, Ying Xing, Minzy Zhao
Project Coordination: Xinlong Zhang
Print: Beijing Yinyi Arts Cultural Development Co.,Ltd
Printing: Beijing QiHang DongFang Printing Co.,Ltd
プロジェクト名: Charlene 10th Years
プロジェクトのクライアント: Charlene Classic