静謐と洗練が融合するレセプションセンターの新境地

ジェレミー・タンによる多機能空間がもたらす上質な体験

台湾・桃園市に誕生した「Refined Serenity」は、建築とインテリアの両面で静けさと洗練を追求したレセプションセンターです。ブラック&ホワイトの外観と緑豊かな中庭、そして多様な機能を備えた内部空間が、訪れる人々に新たな価値と体験を提供します。

ジェレミー・タンが手掛けた「Refined Serenity」は、1024平方メートルの広大な敷地に位置し、外観は黒と白のコントラストと理知的なラインで構成されています。中庭には緑が配され、都市の喧騒から一線を画す落ち着いた雰囲気を演出。外観のグリッドや直線的なデザインは、安定感と現代性を象徴しています。

内部空間には木目やファブリックなどの柔らかな素材が用いられ、ゲストがくつろぎながら商談できる快適な環境を実現。石材や金属、そして繊細な照明がディテールに上質さを加え、控えめながらもラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。エントランスカウンターやコーヒーバー、プライバシーに配慮した商談エリア、さらに展示スペースまで、用途ごとにゾーニングされた設計が特徴です。

このレセプションセンターは複数の不動産プロジェクトを扱うため、機能面でも多様性と柔軟性を追求。外部は理性的かつ安定したイメージを確立しつつ、内部は用途ごとに異なる雰囲気を持たせることで、訪れる人々の多様なニーズに応えています。例えば、コーヒーバーは初対面のゲストをリラックスさせる場として機能し、奥の商談エリアはプライバシーを重視した設計となっています。

設計の実現には、グリッドやシンプルなライン、十分な照明計画、そして天然木や特別な塗装、石材、金属塗装など多彩な素材が効果的に組み合わされています。優雅なシャンデリアやソフトな装飾も空間に彩りを添え、視覚的な緊張感と居心地の良さを両立。建築とインテリアが一体となったデザインは、来訪者に「特別な時間」を提供します。

このプロジェクトは、2022年9月に桃園市でわずか4カ月という短期間で完成。A' Design Award & Competition 2025にてシルバー賞を受賞し、その卓越した専門性と創造性が国際的にも高く評価されています。*Refined Serenity*は、現代のレセプションセンターの在り方を再定義し、ホスピタリティと機能美を融合させた新たなスタンダードを提示しています。

今後もこのような空間が都市の中で増えていくことで、日常の中に上質な体験が広がることが期待されます。建築とデザインの力がもたらす豊かなライフスタイルの可能性に、さらなる注目が集まっています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: JEREMY TUNG
画像クレジット: JEREMY TUNG
プロジェクトチームのメンバー: JEREMY TUNG
プロジェクト名: Refined Serenity
プロジェクトのクライアント: The One Design Group


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