「EYE」時空を超えて愛を結ぶウェディング空間

古都・蘇州で体験する、感動的な目のインスタレーション結婚式

このウェディングセレモニーは、花婿が花嫁の瞳に心を奪われた「一目惚れ」の瞬間を、空間全体で再現することを目指して設計されました。デザイナーのLi An氏は、「EYE」をテーマに、目の形を象った3Dインスタレーションを中心に据え、ゲストがその周囲を囲むことで、愛の証人となる体験型の式を実現しています。

会場は蘇州の歴史ある古都の内部に設置され、22m×17mの広大なスペースに、12m四方のセレモニーエリアが設けられています。目の輪郭は分離可能なスプレーアイアンワークで描かれ、上空や側面から見ると立体的な「目」の形状が浮かび上がります。瞳孔部分には特殊な波型スパンコールが使用され、太陽光に照らされてきらめく様子が、幻想的な雰囲気を演出します。

装飾には濃淡のブルーを基調としたリサイクル可能なアーティフィシャルフラワーが用いられ、永遠の愛とサステナビリティの両立を象徴しています。ゲスト席は新郎新婦を取り囲むように配置され、どの角度からもセレモニーを見守ることができる設計です。これにより、ゲスト一人ひとりが「EYE」のきらめきとなり、祝福のエネルギーが空間全体に広がります。

現代の若者たちの結婚式がカスタマイズ志向へと進化する中、「EYE」は二人のラブストーリーを細部にまで反映し、没入感とインタラクティブ性を高めています。設営のしやすさや、太陽光で変化する光と影の演出など、技術面でも高い評価を受けています。2025年にはA'デザインアワードのアイアン賞を受賞し、実用性と創造性を兼ね備えたデザインとして国際的にも認められました。

「EYE」は、アートと建築、サステナブルデザインが融合した新しいウェディング体験を提案します。愛の物語を空間で語るこの試みは、人生の特別な瞬間をより深く、記憶に残るものへと昇華させています。

結婚式の新しいスタンダードを模索するカップルや、感動的な空間演出を求める方々にとって、「EYE」は唯一無二のインスピレーションとなるでしょう。