都市の灯台となる次世代型ミクストユース建築「Genuine Minzui」

環境と共生し、革新性と快適性を両立した新たなランドマーク

台湾の再開発エリアに誕生した「Genuine Minzui」は、立地の課題をデザインの強みに変え、持続可能性と都市生活の質を高める新しい建築モデルとして注目を集めている。

Minzui Innovation Co., Ltd.による「Genuine Minzui」は、同社初のプロジェクトとして、地域に世代を超えた意義を刻むことを目指して設計された。敷地の西向き・郊外立地・高架道路隣接という条件を逆手に取り、現代的な外観と多層的な緑化、インテリジェント制御システムを融合。建物の西面には水平ルーバーと高性能ガラスを採用し、日射を最小限に抑えつつ、東面や屋上には在来植物による三層の緑化を施している。

この建築の最大の特徴は、住民が三方を緑に囲まれた快適な環境で暮らせる点にある。屋上には昼は炎、夜は灯火のように輝くライトボックスが設置され、再開発エリアの「温かな中心」として存在感を放つ。さらに、建物の外壁には1200度で焼成された特注タイルや、自己修復機能を持つカナダ製接着剤など、耐久性とメンテナンス性に優れた最新素材が用いられている。

敷地面積は2,069.4㎡で、A棟は商業・オフィス・共用施設と2階から14階の住居、屋上にはボクシングルームとスカイガーデンを備える。B棟は2階建ての小規模商業施設群。全体として耐震等級VI、優れた防水性、静謐な雰囲気を追求し、都市生活者の多様なニーズに応えている。

建築の設計では、人工照明と自然環境の相互作用や「時間」の概念も重視。昼夜で変化する光と影、サイバーパンク調のインテリア照明、高天井とチンダル効果による神秘的な空間演出が、居住者と環境の一体感を生み出している。外観は安定感のある水平ラインと非対称のボリューム、灯台を思わせる屋上の造形が、都市の新たなシンボルとしての個性を際立たせている。

プロジェクトの実現には、13種類もの間取り案を2か月で検討し、地域住民やオーナーとの対話を重ねて最適解を導き出すなど、細部にわたる調整が重ねられた。非対称ながら調和の取れたプロポーションや、45度でカットされたコーナータイルなど、細部にまでこだわったデザインが高品質なアートコミュニティを形成し、都市生活の質を新たな次元へと引き上げている。

「Genuine Minzui」は、2025年A' Design Award建築部門ブロンズ賞を受賞。革新的な技術と美意識、そして地域社会への貢献が高く評価されている。都市の未来を照らす灯台として、今後の建築デザインの新たな指標となるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Minzui Innovation co., ltd.
画像クレジット: Minzui Innovation co., ltd.
プロジェクトチームのメンバー: PO-YEN CHIANG, TING-JUI YEN, SHENG-HSIUNG NIEN
プロジェクト名: Genuine Minzui
プロジェクトのクライアント: Minzui Innovation co., ltd.


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