チャームハウスの最大の特徴は、空間を分割する際に生じる鋭角なコーナーを、丸みを帯びた形状で柔らかく処理している点です。グレーとホワイトを基調とした配色により、明るく爽やかな雰囲気が全体に広がります。収納はクローズドとオープンを組み合わせ、実用性と美観を両立。生活感を抑えつつ、家族の動線や日常の所作に寄り添う設計が随所に見られます。
エントランスにはL字型の多機能キャビネットを配置。パーティションとしての役割と収納力を兼ね備え、読書スペースやバスルームとの境界を自然に演出します。半透明のフロストガラスは、自然光を取り込みつつプライバシーも確保し、風水にも配慮した設計です。狭小空間を感じさせないよう、セミフローティングや床置きの反射キャビネットを採用し、軽やかな印象を与えています。
素材には、ラミネートフローリング、丸みを帯びた木製キャビネット、システム収納、アイアンパーツ、透明・フロストガラス、チタンメッキ金属などを使用。特にエントランスのフロストガラススクリーンと極細のチタンフレームは、視覚的な奥行きを抑え、圧迫感を軽減します。読書スペースには折り曲げた金属プレートの棚を設置し、チタンの反射がグレーとホワイトの空間にきらめきを添えています。
82.6平方メートルの空間には、リビング、ダイニング、キッチン、主寝室、子供部屋、読書スペースが効率的に配置されています。元々あった収納室を撤去し、玄関脇のコーナーをシューズキャビネット兼ベンチに再構成。壁面収納の採用で、靴や小物の整理が容易になり、住まい全体の機能性と整頓性が向上しました。
住まいの中心には「人」を据え、日々の動作や家族の交流が自然に流れるよう設計されています。玄関からキッチン、ダイニング、読書スペースへと続く動線は、バーカウンターやL字型本棚によって多機能化。主寝室前のオープンスペースは音楽室やヨガスペースとしても活用でき、限られた面積を最大限に活かした設計が光ります。
チャームハウスは、10年前のリノベーションで残された黄木目の壁や天井照明を刷新し、現代のライフスタイルに合った空間へと生まれ変わりました。既存のキッチンやバスルーム設備を活かしつつ、床や天井を一新。ゲストバスルームの入口も動線に配慮して再配置されています。家族の習慣や好みに合わせた収納計画と、自然光と照明のバランスが、心地よい一体感を生み出しています。
このプロジェクトは、2025年のA'デザインアワード(インテリアスペース部門)でブロンズ賞を受賞。アート、サイエンス、テクノロジーのベストプラクティスを融合し、暮らしの質を高めるデザインとして高く評価されています。チャームハウスは、現代の都市生活における快適で美しい住まいの新たな指標となるでしょう。
プロジェクトデザイナー: Louis Liu
画像クレジット: Reflexion Interior Design
プロジェクトチームのメンバー: Louis Liu
プロジェクト名: Charm House
プロジェクトのクライアント: Reflexion Interior Design