蝶の曲線が導く先進的な医療空間デザインの美学

夢幻的な雰囲気と機能性が融合するクリニック空間

台湾で2023年に完成した「Pay Des Fees」は、Yi Ling Chenによるデザインで、医療と美を融合した新しいクリニック空間を提案しています。ブランドロゴから着想を得た蝶の曲線が、現代性・プロフェッショナリズム・プライバシーを高次元で調和させ、訪れる人々に夢のような体験をもたらします。

「Pay Des Fees」は、蝶の羽を思わせる曲線美と、シンプルで洗練された空間構成が特徴です。ロゴのイメージを空間全体に展開し、複数のカーブやリニアライトが幻想的な雰囲気を演出しています。直線的な光の帯が廊下を時空のトンネルのように彩り、訪れる人々を非日常の世界へと誘います。

素材選びにもこだわりが見られます。ミネラルペイントやストーンプラスチック複合床材、金属、透明ガラスなど、環境に配慮したマテリアルを多用。ベージュやホワイト、クリーム色を基調としたミニマルなカラープランが、温かみと清潔感を両立させています。受付や待合スペースには柔らかな色彩を、手術室などの専門エリアには落ち着いた中間色を採用し、機能性と快適性を追求しています。

クリニックは2フロア、延床面積737.1平方メートル。1階は受付・手術、2階はVIPサービスを中心に設計され、動線やプライバシーに配慮したゾーニングが特徴です。自然光を最大限に取り入れた待合やラウンジ、施術室は、患者の緊張を和らげるリラックス空間として高く評価されています。

スタッフからは、効率的な動線と十分な収納、専門エリアの独立性が高く評価されており、業務の集中力と自信を高める設計とされています。患者からも「快適で美しい」「自然光が心地よい」といった声が多く、デザインが治療体験の質向上に寄与していることがうかがえます。

このプロジェクトでは、限られた空間で多様な機能を実現しつつ、スタッフと患者の動線を分離し、医療施設としての厳しい基準や法規制もクリアしています。リボンのように流れるレイアウト、柔らかな壁面テクスチャ、曲線を活かした什器が、自然体でありながら上質な空間を生み出しています。

「Pay Des Fees」は、2025年A' Design Awardのブロンズ賞を受賞。芸術性と科学、デザイン、テクノロジーのベストプラクティスを融合し、生活の質向上に貢献する空間として国際的にも高く評価されています。美しさと機能性を両立させたこのクリニックデザインは、今後の医療空間の新たな指標となるでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Yi-Ling Chen
画像クレジット: 10+ Spatial Design
プロジェクトチームのメンバー: Yi-Ling Chen
プロジェクト名: Pay des Fees
プロジェクトのクライアント: 10+ Spatial Design


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