「Sime Darby Kia」オフィスは、イギリス発祥でマレーシアを拠点とするSime Darbyが台湾市場へ再進出するにあたり、国際的な魅力と台湾の文化を調和させたデザインが求められました。Stephy Tengは、企業構造を綿密に分析し、6つの部署が快適に機能するよう空間を計画。木目調と明るい色調を基調としたインテリアは、フレッシュな雰囲気を醸し出し、部門間の協働や交流、各部署の独立性への配慮も徹底されています。
このオフィスは2フロア構成で、1階は営業、2階は管理部門が使用。各階にはパントリーと窓際ラウンジを設け、6〜8人が集えるスペースがリラックスや非公式ミーティングの場として機能します。従来の140〜150cmのパーティションを低く抑えたことで、開放感とコミュニケーションの活性化を実現。木目と白を基調とした仕上げは企業のアイデンティティを象徴し、34名収容の会議室は高速ネットワークと可動式パーティションで柔軟性と機能性を兼ね備えています。
素材選定にもこだわりが見られ、システムキャビネットや木工、軽量鉄骨、ガラス、カーペットなど、すべてが耐火・難燃基準をクリア。低ホルムアルデヒド素材を採用し、環境と安全性にも配慮しています。グラデーションカーペットや間接照明が、木目調の温かみと明るさを引き立て、オフィス全体に活気をもたらします。
敷地面積は859.5平方メートル。オフィス、会議室、マネージャールーム、授乳室、ラウンジ、パントリーなど多彩な機能を持ち、各エリアの流動的なつながりが強調されています。ガラスパーティションの採用により自然光を最大限に取り入れ、明るく開放的な空間を実現。6部署が連携しやすいよう、各階にディスカッションエリアを設け、チームワークの促進を図っています。
新オフィスは、従来のオープンプランに比べて快適性と居心地の良さが大幅に向上。特に自然光と換気の改善が高く評価され、従業員満足度の向上に寄与しています。自然光は美観だけでなく、作業効率や雰囲気の向上にも貢献。クライアントやパートナー訪問時にも、よりプロフェッショナルな印象を与え、企業イメージ向上にもつながっています。
ブランドの今後10年の台湾展開を見据え、将来的な人員増加にも対応できる柔軟な設計が特徴です。限られたスペース内で最適な動線と機能配置を追求し、「開放性の維持」と「円滑なコミュニケーション」の両立を実現。木目の温もりと自然光の柔らかさが、創造性と協働を促し、企業の成長と未来を象徴する空間となっています。
「Sime Darby Kia」オフィスは、2025年A'デザインアワード(インテリアスペース部門)でIron賞を受賞。業界のベストプラクティスと技術的な優秀性を兼ね備え、実用性とイノベーションを両立した空間として高く評価されています。
プロジェクトデザイナー: Stephy Teng
画像クレジット: Star Interior Design Limited Company
プロジェクトチームのメンバー: Stephy Teng
プロジェクト名: Sime Darby Kia
プロジェクトのクライアント: Star Interior Design Limited Company