クラウドランドマーク セールスオフィスは、杭州とパリの共通するエレガンスに着目し、両都市の美学やライフスタイルの微妙な共通点を空間に落とし込んでいます。設計を担当したJian Zhang氏は、文化的な要素を織り交ぜつつ、現代的な洗練さと伝統的な趣を巧みに融合させました。
このプロジェクトの最大の特徴は、16本のコロネード(柱列)に囲まれた天窓付きアトリウムです。中央には「八仙卓」と呼ばれる伝統的なテーブルと、巨大な白いカメリアの彫刻が配され、訪れる人々に強い印象を与えます。天窓から差し込む自然光と天井下のグリルによる動的な影の演出が、空間に豊かな表情をもたらしています。
素材選びにも独自性が見られます。大理石や木材といった一般的な素材を用いながらも、石調塗装を施すことでコストを抑えつつ高級感を演出。600平方メートルの広さを持つ空間は、建物の高さを活かして自然光を最大限に取り入れ、ダークグリーンの大理石床に美しい陰影を生み出しています。
設計から完成までわずか28日という厳しいスケジュールの中、Jian Zhang氏のチームは、素材選定、予算管理、施工品質のコントロールを徹底。余計な装飾を排し、シンプルながらも印象的な空間を実現しました。この効率性と美しさの両立が、クラウドランドマークの大きな魅力となっています。
本プロジェクトは、2025年のA' インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン部門でゴールデンアワードを受賞。審査員からは「芸術、科学、デザイン、テクノロジーの進歩を体現し、世界に大きな影響を与える優れた作品」と高く評価されました。
クラウドランドマークは、限られた条件下でも洗練された空間を創出できることを証明し、今後のインテリアデザインに新たな指標を示しています。効率と美学の融合が、現代のライフスタイル空間に新たな可能性をもたらしています。
プロジェクトデザイナー: Jian Zhang
画像クレジット: Jian Zhang
プロジェクトチームのメンバー: Chief designer: Jian Zhang
プロジェクト名: Cloud Landmark
プロジェクトのクライアント: Dejoy International Architects