「To Meet」:アップルパッケージが紡ぐ新しいブランド体験

ミニマリズムと文化的象徴が融合した革新的パッケージデザイン

中国の文化的価値観と現代的な美意識を融合した「To Meet」は、アップルパッケージの新たな可能性を提示し、ブランドと消費者の心をつなぐデザインとして注目を集めている。

「To Meet」は、Ziqiong Li率いるデザインチームによって生み出されたアップルパッケージデザインであり、2025年のA' Packaging Design Awardでシルバー賞を受賞した。パッケージには「このリンゴを食べることで、すべての良いことがあなたに訪れますように」という祝福のメッセージが記されており、中国におけるリンゴの「平和と幸運をもたらす果実」という文化的イメージを巧みに活用している。

このデザインの最大の特徴は、ミニマリズムを基調としながらも鮮やかな色彩を用いた、象徴的なオーバーサイズのリンゴモチーフだ。パッケージ表面には水滴のグラフィックがあしらわれ、リンゴの新鮮さを視覚的に伝える。さらに、産地を示す緯度・経度が記載されており、商品の高品質な産地を明確にアピールする仕掛けも施されている。

パッケージの開封体験にも独自性がある。消費者が箱を開けると、手描きのイラストが現れ、豊かな収穫の喜びを感じさせる。さらに、飛行機の窓からリンゴが転がる様子が描かれており、空輸による迅速な配送とプロフェッショナルな栽培工程が伝わるストーリー設計となっている。これにより、消費者は商品の鮮度や品質へのこだわりを直感的に理解できる。

製造にはホットスタンピングやエンボス加工、UVコーティングなどの紙印刷技術が用いられ、磁気バックルや触感紙といった特殊紙素材が採用されている。サイズは350mm×350mm×120mmと存在感があり、どの陳列棚でもひときわ目を引く。ブランドアイデンティティの確立と認知度向上を目指し、繰り返しの視覚体験によって記憶に残るデザインとなっている。

「To Meet」は、主に中国南部の都市部に住む25~40歳の中高所得層をターゲットに展開されている。市場調査に基づいた消費者ニーズと美的感覚を反映し、ブランドの市場定着と商業的価値の最大化を目指している点も特徴的だ。デザインによるブランドと消費者の対話を実現し、パッケージが単なる容器以上の役割を果たしている。

「To Meet」は、ミニマリズムと文化的象徴、そして消費者体験を融合させたパッケージデザインの成功例として、今後のブランド戦略やプロダクトデザインの新たな指標となるだろう。ブランドの世界観を体現し、日常に小さな幸運と驚きをもたらすこのデザインは、ライフスタイルに彩りを添える存在として注目されている。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Ziqiong Li
画像クレジット: Ziqiong Li
プロジェクトチームのメンバー: Li Ziqiong Cai Xueqin Wen Wanqi 西安一宫格品牌传播有限公司One Design Brand Communication Co., Ltd.
プロジェクト名: To Meet
プロジェクトのクライアント: ONE DESIGN Brand Co., Ltd


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