ミシサガの新たな象徴、M1・M2ツイストタワーの革新

都市のスカイラインを再定義する幾何学的デザインと緑の共生

カナダ・ミシサガの中心部に誕生したM1とM2は、都市の未来を象徴するランドマークとして注目を集めている。ババック・エスラフジュによるこのプロジェクトは、革新的な幾何学と環境共生を融合させ、従来の高層住宅の枠を超えた新たな都市体験を提案している。

ミシサガの都市化が進む中、M1およびM2タワーは「M City」開発の中核を成し、東の玄関口として圧倒的な存在感を放っている。両タワーは、それぞれ61階・62階建て、総戸数は1,573戸に及ぶ。最大の特徴は、床プレートを回転させることで生まれるうねるような外観にあり、都市のスカイラインに新たなシルエットを描き出している。

この独自のフォルムは、7種類の床プレート形状を順次回転・変形させる設計手法によって実現された。各階のコーナーが下階から1メートルずつずれることで、タワー全体に動きとリズムが生まれる。これにより、外観のアイコニックな美しさだけでなく、内部の住戸レイアウトも快適性を損なうことなく確保されている点が高く評価されている。

ポディウム(基壇部)は多面体ガラス壁によるプリズム形状を持ち、屋上には緑化スペースとアメニティが設けられている。地上レベルでは大胆な舗装パターンや質感の異なる素材、豊かな植栽、高品質なストリートファニチャーが配置され、歩行者にとって魅力的な公共空間を創出。南向きの屋外アメニティも設けられ、都市生活者のウェルビーイングに配慮した設計思想が随所に表れている。

設計上の大きな挑戦は、彫刻的な外観と住みやすさの両立だった。従来のスカルプチュラルタワーが内部空間の快適性を犠牲にすることが多い中、M1・M2では精密な幾何学操作によって、全住戸の機能性と開放感を維持することに成功している。これにより、都市型集合住宅の新たな可能性を提示した。

このプロジェクトは2021年に着工し、2024年に完成。2025年にはA'デザインアワード建築部門でシルバー賞を受賞し、技術力と芸術性の両面で国際的な評価を獲得した。M1・M2は、歩きやすさ・住みやすさ・公共空間の質を重視した都市開発の新しいモデルとして、今後の都市建築に大きな影響を与えるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Babak Eslahjou
画像クレジット: CORE Architects Inc.
プロジェクトチームのメンバー: Babak Eslahjou
プロジェクト名: M1 and M2
プロジェクトのクライアント: CORE Architects Inc.


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