家族の絆を深める協力型ボードゲーム「Cohesion」

家族間コミュニケーションを育む新しいアプローチ

パンデミックを背景に増加した家庭内の対立やコミュニケーションの課題に着目し、Chan Wing Kiによるボードゲーム「Cohesion」は、家族の協力と理解を促進する革新的なツールとして注目を集めている。

近年、家族が共に過ごす時間が増えた一方で、価値観や意見の違いから生じる対立も増加傾向にある。こうした状況を受け、Chan Wing Kiは「Cohesion」を開発。ゲームを通じて家族が協力し合い、ポジティブなコミュニケーションを学ぶことを目指している。

「Cohesion」は、協力と素早い反応が求められるボードゲームで、家族の価値観(感謝、調和、規律、温かさ)を活用しながら、現実の家庭内対立を模した課題を乗り越えていく。プレイヤーは互いにカードの内容を直接見せず、対話を重ねながら解決策を探る仕組みとなっている。

ゲームは、4枚のキャラクターカード、52枚の価値カード、26枚のイベントカード、17枚の対立カードなどで構成されている。アクリル製のタイルや精巧にデザインされたボードが視覚的な魅力を高めており、1時間砂時計を使って制限時間内に家族の結束度を競う。

開発には、家族福祉に関する香港の調査や、家族の協力・連帯感を高めるための研究が活用された。特に、家族の雰囲気や責任、ケアとサポートといった4つの側面をスコア化し、ゲームを通じて家族のつながりを可視化する工夫が施されている。

「Cohesion」は、2025年にA' Design Award(教育・トレーニング部門)Iron賞を受賞。家族の協力やポジティブな価値観の促進を重視し、単なる対立の解消にとどまらず、家族全員がチームとして前向きな関係を築くための新たな選択肢を提供している。

家族の絆を深めたいと考えるすべての家庭にとって、「Cohesion」は日常のコミュニケーションを見直し、より良い関係性を築くきっかけとなるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Chan Wing Ki
画像クレジット: Chan Wing Ki
プロジェクトチームのメンバー: Designer: Chan Wing Ki
プロジェクト名: Cohesion
プロジェクトのクライアント: Hong Kong Polytechnic University


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