ポストモダン住宅が描く自由と静寂の新たな住空間

多世代が共鳴する、機能美と感性が融合した家

「Postmodern Monologue」は、カナダ帰りのオーナーの自由なライフスタイルとポストモダニズムの美学が交差する住宅プロジェクト。フォーシャンの地に誕生したこの住まいは、空間の境界を解き放ち、静けさとバランスに満ちた新しい家族の形を提案している。

ジャック・リーによる「Postmodern Monologue」は、ポストモダニズムとミニマリズムを融合させた独自のアプローチで注目を集めている。338平方メートルの広々とした住空間には、4つのスイートルームと共用リビング・ダイニングが配置され、多世代の家族が快適に共存できるよう設計されている。各寝室には専用バスルームとウォークインクローゼットが備わり、プライバシーと独立性を確保している点が特徴だ。

この住宅の最大の魅力は、開放的なレイアウトと大きなフレンチウィンドウによる自然光の取り込みにある。室内外の境界を曖昧にし、自然との一体感を高めることで、日常に安らぎと解放感をもたらしている。また、「思考の壁」と呼ばれるスペースが家族の交流や感情の共有を促し、文化的な多様性や心のつながりを祝福する場となっている。

機能性と美しさの両立も、このデザインの大きな強みだ。インテリジェントな収納システムが生活動線を最適化し、空間の無駄を排除。天然素材やサステナブルな建材の選定により、温かみと高級感を両立させている。装飾にはオーナー家族の多文化的な経験が反映され、個性と居心地の良さが共存する空間が生み出されている。

設計段階では、家族それぞれの多様なニーズと空間の機能性をいかに調和させるかが最大の課題だった。ジャック・リーは空間の再構成と収納の工夫によって、独立性と共生を両立。照明計画や素材選びにも細心の注意を払い、生活の質を高めるデザインを実現した。プロジェクトは2023年2月に始動し、2024年2月に完成。フォーシャンの都市生活に新たな価値観をもたらしている。

この住宅は、2025年のA' Design Award(インテリアスペース部門)でブロンズ賞を受賞。芸術性と機能性、テクノロジーを融合させた革新的な住空間として高く評価されている。住まいの新しい可能性を示す「Postmodern Monologue」は、家族の絆と個性を尊重しながら、心豊かな暮らしを実現する一つの答えとなっている。

現代住宅に求められる多様性と快適性を体現したこのプロジェクトは、今後の住空間デザインに新たなインスピレーションを与え続けるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Jack Lee
画像クレジット: Photographer: Yun Ouyang
プロジェクトチームのメンバー: Jack Lee
プロジェクト名: Postmodern Monologue Home
プロジェクトのクライアント: Giant Design


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