Ref Okinawa Arenaは、沖縄本島の内陸部という珍しい立地に位置し、海辺とは異なる都市の活気や文化的多様性を強調しています。近隣の米軍基地の影響を受けたアメリカンナイトライフや、地元スポーツ文化が融合するこのエリアは、沖縄のもう一つの顔を映し出します。Uds Ltd.は、沖縄の伝統と現代性、そして多国籍な文化が交錯するこの土地の魅力を、ホテルの空間設計に巧みに取り入れました。
外観デザインには、沖縄伝統の「花ブロック」を現代的にアレンジしたファサードを採用。トロピカルグリーンとレンガレッドの2色が、沖縄の豊かな自然と土の建築文化を象徴し、角度によって表情を変えるダイナミックな外観を生み出しています。客室ごとに異なるカラースキームも、遊び心と個性を感じさせるポイントです。
ホテルは地上8階建て、約5,929平方メートルの規模を誇り、150室の客室に加え、レストラン、会議室、サウナ、プール、ルーフトップバーなど多彩な施設を備えています。特に1・2階は地域住民も利用できる多目的スペースとして設計され、中央階段とテラスガーデンが公園とホテルをつなぎ、街に開かれたラウンジとして機能。最上階のプールとミュージックバーは、近隣の「ミュージックタウン」から着想を得ており、昼夜を問わず賑わいを創出しています。
このプロジェクトは、2021年5月に始動し、2023年8月のバスケットボールワールドカップ開催に合わせてオープン。地元バスケットボールチームとのコラボレーションによる特別なテーマルームも設けられ、地域スポーツへのリスペクトと一体感を演出しています。米軍基地の歴史的背景を踏まえ、アメリカ文化と沖縄文化が混ざり合う独自のアイデンティティをホテル全体で表現しています。
海辺のリゾートとは異なる「内陸の沖縄」を体験できるこのホテルは、地域の伝統やコミュニティとのつながりを重視し、環境配慮型の設計も実現。地元の緑と調和したパブリックスペースは、地域社会に新たな価値をもたらしています。2025年にはA' Design AwardのIron賞を受賞し、実用性と革新性、そして地域貢献のバランスが高く評価されています。
Ref Okinawa Arenaは、沖縄の多層的な文化と現代的なデザインが融合した、これまでにないコミュニティ型ホテルとして注目を集めています。訪れる人々に新しい沖縄の魅力を体験させるとともに、地域の誇りと活力を育む拠点となっています。
プロジェクトデザイナー: UDS Ltd.
画像クレジット: Image #No1 : Photographer Nacasa & Partners Inc., Ref okinawa arena, 2023
Image #No2 : Photographer Nacasa & Partners Inc., Ref okinawa arena, 2023
Image #No3 : Photographer Nacasa & Partners Inc., Ref okinawa arena, 2023
Image #No4 : Photographer Nacasa & Partners Inc., Ref okinawa arena, 2023
Image #No5 : Photographer Nacasa & Partners Inc., Ref okinawa arena, 2023
プロジェクトチームのメンバー: Norito Nakahara
Anna Naganuma
Kaito Fujita
Thanaporn Lohavichitranon
プロジェクト名: Ref Okinawa Arena
プロジェクトのクライアント: Sukoyaka Holdings