桜の影が咲く、夜を彩るサクラサイクロンテーブル

日本美と西洋家具の融合が生み出す新たな空間体験

サクラサイクロンは、影の美しさに着目した新感覚のローテーブルです。日本の伝統美と現代的なデザインが融合し、日常の空間に一瞬の輝きをもたらします。

影の美を追求した家具デザインは、近年注目を集めています。影響を受けたのは、谷崎潤一郎の名著『陰翳礼讃』。日本人が古来より光と影のあわいに美を見出してきたことに着目し、影そのものをデザインの主役とする発想が生まれました。サクラサイクロンは、まさにこの思想を体現したテーブルです。

デザイナーの影山智明氏は、日本の象徴である桜のはかなさに着想を得て、桜合板を用いたローテーブルを制作しました。昼間は大地に根を張る桜の樹のような佇まいですが、夜に照明を灯すと、天板からこぼれる影が床に桜の花を咲かせます。わずか一週間しか咲かない桜の一瞬の美しさを、日常の中で体感できるのが特徴です。

このテーブルは、飛騨の工房で製作されました。緻密な合板の組み合わせと、ワイヤーによる角度調整機構により、影の形状を細かくコントロール。曲線を描くR500mmの木材を斜めに組み合わせることで、光が当たったときだけ現れる桜の影を実現しています。高度な職人技と現代の設計技術が融合した逸品です。

サクラサイクロンのサイズは高さ400mm、幅・奥行きともに400mmとコンパクト。自宅のリビングはもちろん、レストランやバーなどの商業空間でも、昼と夜で異なる表情を演出します。昼は木の温もりに癒され、夜は幻想的な桜の影に包まれる——そんな特別な時間を提供します。

本作は2025年、国際的なデザイン賞であるA'デザインアワードの家具部門でシルバー賞を受賞しました。審査員からは「技術力と芸術性が高次元で融合し、驚きと感動をもたらす」と高く評価されています。

サクラサイクロンは、日常の空間に日本独自の美意識をもたらす新しい家具のあり方を提案しています。光と影が織りなす一瞬の美しさを、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: TOMOAKI KAGEYAMA
画像クレジット: TOMOAKI KAGEYAMA
プロジェクトチームのメンバー: TOMOAKI KAGEYAMA
プロジェクト名: Sakura Cyclone
プロジェクトのクライアント: Tomoaki Kageyama


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