問いと答えを融合するブランドロゴ「What Next」

ミニマルな緊張感が生む新しいビジュアル・アイデンティティ

ブランド・アイデンティティの分野で注目を集める「What Next」は、問いと答えの両面性を持つロゴデザインで、2025年のA' Design Award Silverを受賞しました。シンプルな形状に込められた深い意味と、ビジネスコンサルティングに新たな感情的レイヤーをもたらすそのアプローチが、今、デザイン業界で話題となっています。

マルコ・スタノイェヴィッチによる「What Next」ロゴは、ブランド名の持つ「次は何か?」という問いかけを、視覚的なオキシモロン(矛盾語法)として表現しています。ロゴマークは、シンボル「>」を基に、四角形の一部を抽出し、それを小さな四角形の上に傾けて配置。これにより、バランスを保ちながらも緊張感を生み出し、最小限の要素で最大限の意味を伝えるデザインとなっています。

このロゴの最大の特徴は、見る者の視点によって「質問」と「答え」の両方に見える点です。ブランドの核となる「問いかけ」と「解決」を、ひとつのビジュアルに落とし込むことで、企業の姿勢や価値観を直感的に伝えます。さらに、意図的な「不完全さ」を残すことで、ブランドの柔軟性や発展性も示唆しています。

制作にあたっては、技術的な要件を満たしつつ、シンプルでありながらも解読しやすいメタファーを追求。ロゴ自体がブランドの基盤となるビジュアル資産ジェネレーターとして機能し、オリジナルのステーショナリーやサイネージ、広告、記念品など、多様なブランド展開を容易にしています。プラットフォームを問わず遊び心ある展開が可能で、初期のブランド価値をさらに拡張する役割も担っています。

技術面では、物理的・デジタルの両方で容易に再現・適用できる点も大きな強みです。ピア企業のリサーチを重ね、ビジネスコンサルティングという無機質になりがちな分野に、感情的なレイヤーを加えることに成功しています。最終的なビジュアルは、最小限の要素の再配置による緊張感とバランスを両立させ、ブランドの個性を際立たせています。

「What Next」は、2023年後半にデザインされ、マルコ・スタノイェヴィッチとクアン・タムによって実現されました。2025年にはA' Graphics, Illustration and Visual Communication Design AwardでSilverを受賞し、卓越した技術力と芸術性、そして革新性が高く評価されています。

ブランドの核となる問いと答えを、ミニマルな形状で見事に表現した「What Next」。その独自性と普遍性は、今後のブランドデザインの新たな指標となるでしょう。ビジュアル・コミュニケーションにおいて、少ない要素で多くを語るデザインの力を、ぜひ体感してみてください。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Marko Stanojevic
画像クレジット: Images designed by Marko Stanojevic, executed/rendered by Marko Stanojevic and Quang Tam.
プロジェクトチームのメンバー: Marko Stanojevic
プロジェクト名: What Next
プロジェクトのクライアント: Zero Bureau


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