思考で操る新感覚トイ「Neuro X」が描く未来の遊び

アートとテクノロジーが融合した子ども向け集中力トレーニング

「Neuro X」は、脳波でフェロフルイド(磁性流体)を自在に動かすことで、子どもの集中力を育てる革新的なトレーニングトイです。アートとテクノロジーが融合したこのプロダクトは、遊びを通じて脳の発達をサポートし、子どもたちの成長に新たな価値をもたらします。

「Neuro X」は、Liu Qinyang氏とWang Yuchen氏によって開発された、思考で動くフェロフルイドを使った集中力トレーニングトイです。フェロフルイドは磁石の力で多彩な形や動きを生み出すインタラクティブな素材で、子どもたちの好奇心を強く刺激します。脳波を読み取るヘッドバンドと連動することで、子ども自身の集中度に応じてフェロフルイドがダイナミックに変化し、まるで生き物と対話しているかのような体験を提供します。

このトイの最大の特徴は、「思考駆動型インタラクション」です。市販のtgamモジュールを搭載したヘッドバンドが脳波(EEG)を非侵襲的に取得し、Bluetooth経由でNブロックに送信。Nブロックは受け取った信号に応じて内部の電磁力を調整し、水溶液中のフェロフルイドを自在に動かします。集中すればするほど、より複雑で美しい形が現れる仕組みです。これにより、遊びながら持続的な集中力を自然に養うことができます。

安全性と家庭でのDIYも重視されています。フェロフルイドは食用油と鉄粉で自作可能で、全ての部品は安全素材で密封されています。推奨年齢は5歳以上、1人で遊べるキット構成です。複数の難易度レベルを用意し、子どもが達成感や新鮮さを感じながら継続的にトレーニングできるよう設計されています。

開発にあたっては、脳科学や教育学の専門家、ユーザーへのインタビューを重ね、子どもの脳の発達や情緒的なニーズを徹底的に分析。市場調査や技術・財務面の検証も行い、実現可能性を追求しました。その結果、「Neuro X」は2023年の中国国際大学イノベーションコンペティション北京大会で2位、2024年にはヨーロッパプロダクトデザイン賞IDAブロンズ、中国デザイン賞など、国内外で高く評価されています。

最大の課題はコスト削減でしたが、より多くの家庭に手が届く価格を目指して改良が重ねられています。特許も取得済みで、知的財産の保護も万全です。

「Neuro X」は、子どもの集中力不足という普遍的な課題に、アートとテクノロジーの力で新しいアプローチを提案します。遊びの中で自然に脳を鍛える体験は、今後のエデュテインメント分野に大きなインパクトを与えるでしょう。未来の学びと遊びの在り方を体現するこのプロダクトに、今後も注目が集まります。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Wang Yuchen
画像クレジット: Image #1: Creator Wang Yuchen, Neuro X, 2024. Image #2: Creator Wang Yuchen, Neuro X, 2024. Image #3: Creator Wang Yuchen, Neuro X, 2024. Image #4: Creator Liu Qinyang, Neuro X, 2024. Image #5: Creator Liu Qinyang, Neuro X, 2024.
プロジェクトチームのメンバー: Liu Qinyang Wang Yuchen Wang Xuanzheng
プロジェクト名: Neuro X
プロジェクトのクライアント: Central Academy of Fine Arts


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