ボンナ・アンビエンテブース:体験型ブランド空間の新基準

ゾーニングとデジタル融合が生む没入型展示体験

イディルバヌ・アンド・パートナーズによる「ボンナ・アンビエンテブース」は、卓越した空間設計とデジタル技術を融合し、ブランドの世界観を体感できる展示スタンドとして注目を集めている。2025年のメッセ・フランクフルト・アンビエンテフェアで披露され、A'デザインアワードのブロンズ賞を受賞したこのプロジェクトは、来場者の動線や体験価値を徹底的に研究し、ブランドの魅力を最大限に引き出す新たな展示のあり方を提案している。

このブースは、154平方メートルという限られたスペースを最大限に活用し、14メートルの幅と11メートルの奥行き、4.2メートルの高さを持つ構造で設計された。ゾーニングによって各テーブルウェアコレクションの個性が際立ち、色彩、質感、素材の選定がブランドの多様性と高級感を巧みに表現している。来場者は、自然な流れで空間を移動しながら、ボンナのプレミアムな製品群を直感的に体験できる。

デザインの最大の特徴は、有機的な壁のカットアウトやダイナミックな素材使いによる視覚的なインパクトと、機能性を両立させている点にある。ウェルカムバーはカジュアルな交流を促し、デジタルカタログの導入によって、物理的な展示を超えた製品探索が可能となっている。さらに、配置されたシーティングエリアが来場者の滞在時間とエンゲージメントを高め、没入感を演出している。

設計・製作には、アルボンド複合パネルや有機的な壁面カット、動的な照明計画が採用され、モジュール式の構造が生産効率と柔軟性を実現した。デジタル要素の統合は、ブランド体験を拡張し、来場者の行動やニーズに応じたインタラクションを可能にしている。ユーザーエクスペリエンス(UX)研究や市場分析、プロトタイピングを通じて、直感的なナビゲーションと空間の組織化が重視された。

このプロジェクトの実現には、空間的制約と美観・機能性のバランス、デジタルとリアルの融合といった多くの課題があった。サステナブルな素材選定や最新の展示トレンド、来場者の行動分析を反映し、ブランド価値と体験価値の向上に成功している。イディルバヌ・アンド・パートナーズのデザインは、展示空間の新たな可能性を切り拓くものとして高く評価されている。

「ボンナ・アンビエンテブース」は、ブランドの個性と来場者体験を融合させた空間デザインの好例である。今後の展示会やブランドプロモーションにおいて、体験型・没入型のアプローチがますます重要になる中、このプロジェクトはその先駆けとして注目され続けるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: İdil Banu Özcan
画像クレジット: Idil Banu Özcan / Architect / Founder of İdilBanu+Partners
プロジェクトチームのメンバー: Idilbanu and Partners
プロジェクト名: Bonna Ambiente Booth
プロジェクトのクライアント: İdilbanu and Partners


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