自然の流れを映す、唯一無二のコーヒーテーブル「Kromme」

曲線美と機能性が融合したロバート・ウェイクランドの新作

「Kromme」は、自然界の波の動きをモチーフに、シンプルかつ大胆なフォルムを追求したコーヒーテーブルです。ニューヨークで誕生したこの作品は、洗練されたデザインと高い技術力が評価され、2025年のA'デザインアワードでシルバーを受賞しています。

ロバート・ウェイクランドが手がけた「Kromme」は、自然の美しさと現代的な機能性を見事に融合させたコーヒーテーブルです。インスピレーションの源は、絶え間なく続く海の波。その流れるような曲線を、一本のウォールナットベニヤ材で表現しています。シンプルさを追求しながらも、存在感のある造形が空間に新たな個性をもたらします。

このテーブルの最大の特徴は、厚さ1.6ミリの薄いベニヤ材を何層にも重ねて曲線を形成する「ベンドラミネーション」技法にあります。ガラストップを支えるための最小限のアルミニウム製サポートが加えられ、構造的な強度と軽やかさを両立。ガラス越しに見える木目が、自然の流れを感じさせるデザインとなっています。

製作工程にもサステナビリティへの配慮が見られます。ベニヤ材はナイフでカットされるため、一般的な鋸による切断に比べて廃棄物がほとんど発生しません。また、外側には美しい木目のウォールナット、内側には通常は使用されにくいサップウッドなどを活用し、無駄を最小限に抑えています。こうした工夫が、環境負荷の低減と高品質な仕上がりの両立を実現しています。

制作にあたっては、長い一本のベニヤ材をどのようにして滑らかな曲線に成形するかが最大の課題でした。スチームベンディングなど他の方法も検討されましたが、廃棄物の増加や構造的な制約を考慮し、最終的に薄いベニヤ材を重ねて成形する方法が選ばれました。精密な型枠と伝統的なスライドジョイント技法を用いることで、安定した生産と高い精度を両立しています。

「Kromme」は、彫刻的な美しさと実用性を兼ね備えた家具として、インテリアに新たな価値をもたらします。アートピースとしての存在感と、日常使いのテーブルとしての機能性が共存するこの作品は、デザイン愛好家やクリエイティブな空間を求める人々にとって、まさに理想的な選択肢となるでしょう。

自然の流れを感じさせる「Kromme」は、持続可能なものづくりと現代デザインの融合を体現しています。空間に新たな物語を加えるこのテーブルは、機能美と芸術性を求めるライフスタイルに最適な一品です。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Robert Wakeland
画像クレジット: All images and videos are created by Nice Form LLC.
プロジェクトチームのメンバー: Robert Wakeland
プロジェクト名: Kromme
プロジェクトのクライアント: Nice Form


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