和と地中海が融合するAka Teppanyakiの革新的空間体験

日本建築美とインタラクティブな食体験が生む新たなレストランデザイン

アヤシェ・クビライによるAka Teppanyakiは、伝統的な日本建築の要素と地中海の開放感を融合させた、まったく新しいレストラン体験を提供しています。2025年、A'デザインアワードでゴールドを受賞したこの空間は、建築とガストロノミーの両面から訪れる人々を魅了します。

アカ・テッパンヤキは、トルコ地中海沿岸のグロリア・セレニティ・リゾートホテル内に位置し、現代的な日本・アジア料理を提供するレストランです。アヤシェ・クビライは、和の伝統建築に見られる障子や襖(ふすま)からインスピレーションを受け、空間の随所に取り入れました。特に、ふすまを模したスライド式の半透明ドアや、格子状のバックライト付き壁パネルが、空間に奥行きと静謐さをもたらしています。

このレストランの中心にはオープンキッチンと鉄板焼きカウンターが設置され、シェフのライブパフォーマンスがゲストを魅了します。20席のバーカウンターを含む48席の屋内スペースと、60席のテラス席が用意されており、合計190平米の屋内と110平米の屋外空間が広がります。インテリアは、光沢とマットな木材、リネンやベルベットのテキスタイル、格子状の壁パネルなど、異なる素材のレイヤリングによって禅の哲学を表現しています。

天井には、炎の色彩と日本文化における赤の象徴性を反映した三次元の木製・金属パイプが巧みに配置され、巨大な換気システムを美しく隠しています。この技術的な工夫は、機能性と美観の両立という設計上の大きな課題をクリアしたものです。また、ガラスの間仕切りによって内外の境界が曖昧になり、地中海の自然と一体化した流動的な建築言語が生まれています。

照明デザインにも独自性が光ります。日本女性が使う扇子から着想を得たペンダントライトが、各テーブルを柔らかく照らし、食事のひとときをより特別なものにしています。アヤシェ・クビライは、徹底したリサーチをもとに日本建築の伝統要素を現代的に再解釈し、唯一無二の空間体験を創出しました。

アカ・テッパンヤキは、単なる食事の場を超え、訪れる人々に東洋と地中海の文化が交差する旅を提供します。建築、インテリア、ガストロノミーが融合したこのレストランは、今後のホスピタリティデザインの新たな指標となるでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Ayse Kubilay
画像クレジット: All photos by Emre Dorter
プロジェクトチームのメンバー: Ayse Kubilay
プロジェクト名: Aka Teppanyaki
プロジェクトのクライアント: Ayse Kubilay


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