カズェラウンジの設計は、コムの厳しい砂漠気候からの逃避を意図し、外部の明るく乾いた環境と対照的な、冷たく暗い色調と豊かなグリーンを取り入れた空間が特徴です。設計者ソルーシュ・ロガニアンは、「自由」の象徴であるフラミンゴからインスピレーションを得て、彫刻的なフラミンゴモチーフを随所に配置。訪れる人々に驚きと癒しをもたらすデザインとなっています。
このラウンジは、閉鎖的・半開放的・開放的なゾーンを巧みに組み合わせ、利用者の目的や気分に応じて多様な体験ができる構成です。特に、二層にわたり空間を貫くアイアンシート製のシャンデリアは、ダイナミックな造形美で空間の象徴的存在となっています。モジュラー式の座席配置や天井高の変化も、空間の多様性と快適性を高めています。
建築技術面では、質感豊かな塗装やテクスチャー仕上げ、現代的な施工法を駆使し、機能性と美観の両立を実現。環境分析やデジタルモデリングによる設計プロセスを経て、利用者の快適性と都市生活への適応性が徹底的に追求されました。サステナブルな素材選定も、現代的な都市空間づくりの一環です。
プロジェクトは2023年初頭に始動し、2024年初頭に完成。コムの都市ニーズに応えると同時に、砂漠都市における新たなリラクゼーションの拠点として注目されています。伝統的要素と革新的アプローチの融合により、地域社会との調和も図られました。
カズェラウンジは、2025年のA'デザインアワード(インテリアスペース部門)でブロンズ賞を受賞。技術力と創造性を兼ね備えた空間デザインとして高く評価されています。都市生活者にとって、日常から解放される新たなオアシスとして、その存在感を強めています。
カズェラウンジは、現代建築とアート、そして都市型ライフスタイルが融合した象徴的な空間です。砂漠都市でありながら、訪れる人々に自由と癒し、そして新たな交流の場を提供し続けています。今後も都市の中のオアシスとして、多くの人々にインスピレーションを与える存在となるでしょう。
プロジェクトデザイナー: Soroosh Roghanian
画像クレジット: Image #1: Photographer Khatereh Eshghi, Shabahang Architecture Office Project, 2024.
Image #2: Photographer Khatereh Eshghi, Shabahang Architecture Office Project, 2024.
Image #3: Photographer Khatereh Eshghi, Shabahang Architecture Office Project, 2024.
Image #4: Photographer Khatereh Eshghi, Shabahang Architecture Office Project, 2024.
Image #5: Photographer Khatereh Eshghi, Shabahang Architecture Office Project, 2024.
プロジェクトチームのメンバー: Soroosh Roghanian
プロジェクト名: Kazhe Lounge
プロジェクトのクライアント: Shabahang Architecture Office