廃材を美しく再生する「Mushroom」サイドテーブルの革新

端材活用が生み出すサステナブルな家具デザインの新潮流

家具製作の現場で見過ごされがちな木材の端材に新たな命を吹き込む「Mushroom」は、サステナブルなライフスタイルと美しいデザインを両立させた注目のサイドテーブルです。Hyunjae Nohによる本作は、2025年A'デザイン賞のブロンズを受賞し、現代のエコデザインの可能性を示しています。

「Mushroom」は、カナダ・トロントのOCAD大学で生まれたプロジェクトで、家具製作過程で発生する高品質な木材の端材を活用することから着想を得ています。通常は廃棄される小さな木片を集め、独自のエンドグレイン技法でパネル化し、キノコ型のサイドテーブルへと昇華させました。端材の再利用という発想が、環境負荷の低減と独創的な美しさを両立させています。

このテーブルの最大の特徴は、異なる三種類の木材を組み合わせて作られた天板のエンドグレイン模様です。木の断面が織りなすパターンは、ひとつとして同じものがなく、見る者に新鮮な驚きを与えます。脚部は複数の木材を積層し、旋盤で滑らかな曲線に仕上げることで、キノコの茎のような柔らかなフォルムを実現。端材の無駄を最小限に抑えつつ、耐久性と美観を両立しています。

制作過程では、端材の不規則な形状を統一するためにレーザーカッターでテンプレートを作成し、安全かつ効率的に加工。小さな木片を一つ一つ丁寧に成形し、幅広いパネルへと組み上げることで、廃材に新たな価値を与えています。仕上げにはオイルを用い、木の風合いと耐久性を高めました。

「Mushroom」は高さ380mm、天板直径380mmのコンパクトなサイズで、コーヒーテーブルやベッドサイドテーブルとして多用途に活躍します。端材を再利用したエコフレンドリーな設計は、持続可能なライフスタイルを志向する現代人に最適。機能性とデザイン性を兼ね備え、日常空間に温もりと個性をもたらします。

Hyunjae Nohの「Mushroom」は、家具製作における廃材問題への新しいアプローチを提示し、サステナブルデザインの未来を切り拓く作品です。美しい端材のパターンと独自のフォルムは、環境への配慮と創造性が共存する新時代の家具デザインの象徴といえるでしょう。今後もこのような取り組みが広がることで、より豊かで持続可能なライフスタイルが実現することが期待されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Hyunjae Noh
画像クレジット: Hyunjae Noh
プロジェクトチームのメンバー: Hyunjae Noh
プロジェクト名: Mushroom
プロジェクトのクライアント: Hyunjae Noh


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