香港の伝統と革新が融合したCIIE 2024パビリオンデザイン

文化遺産とサステナビリティが際立つ展示空間の新提案

2024年の中国国際輸入博覧会(CIIE)にて、香港貿易発展局(HKTDC)クリエイティブ部門が手掛けたパビリオンデザインは、伝統的な建築要素と最先端技術を融合し、香港の活気と多様性を象徴的に表現しました。展示空間は、香港企業の中国本土市場進出を後押しするため、文化的アイデンティティとサステナビリティを両立させた先進的な取り組みとして注目を集めました。

香港貿易発展局クリエイティブ部門によるCIIE 2024のパビリオンデザインは、香港の豊かな文化遺産を現代的に再解釈したものです。伝統的な建築モチーフを取り入れた二層構造のタワーや、曲線を描く開放的な壁面、鮮やかなパターンが、香港のエネルギッシュな都市風景を映し出しています。スクロール式LEDサイネージやダイナミックな照明演出は、国際都市・香港の活気を来場者に強く印象付けました。

この展示プロジェクトは、香港企業の中国本土市場での販路拡大を目的に、製品パビリオンとサービス産業パビリオンの2つのエリアを設置。食品や健康、生活用品など、地域色豊かなブランド商品やサービスが一堂に会し、44社の出展者が約1,000㎡の製品パビリオン、18社が約500㎡のサービスパビリオンで直接バイヤーと交流しました。

環境配慮も徹底され、再利用可能なフレーミングシステムやLED技術を活用。製品パビリオンでは、シャンパンゴールドの二層メタル構造と透明パネル、大理石調の壁面、LEDディスプレイボードが温かみと現代性、そして持続可能性を兼ね備えた空間を実現しました。これにより、物理的・デジタル両面での体験価値が向上し、現場での廃棄物削減にも貢献しています。

展示会場である上海国家会展中心は中国最大級の展示複合施設であり、遠方からでも目を引く戦略的なレイアウトとデザインが求められました。HKTDCは、タワー型の構造やインパクトのある照明、LED演出を駆使し、香港出展者それぞれの個性や最新の取り組みが際立つ空間を創出。来場者の動線や視認性にも配慮し、効率的なモジュール設計で設営の迅速化と現場作業の簡素化を実現しました。

「フードギャラリー」をテーマにした製品パビリオンでは、開放的な空間と鮮やかな色彩、インタラクティブな料理デモンストレーションが香港の食文化の魅力を伝えました。サービスパビリオンは、躍動感あふれるアーチ構造とサステナブル素材を採用し、グローバルなつながりと都市のエネルギーを表現。両パビリオンとも、文化的要素と環境配慮を両立し、来場者のエンゲージメントを高める設計が評価されました。

このプロジェクトは、短期間での設営や現場制限、物流調整など多くの課題を乗り越え、持続可能なデザインと効率的な運営を両立。2025年にはA'デザインアワードのブロンズ賞を受賞し、芸術性と技術力、社会的インパクトの高さが国際的に認められました。今後も、香港の文化とイノベーションを発信する空間デザインの進化が期待されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Hong Kong Trade Development Council
画像クレジット: Hong Kong Trade Development Council
プロジェクトチームのメンバー: HKTDC Creative Department
プロジェクト名: China International Import Expo 2024
プロジェクトのクライアント: Hong Kong Trade Development Council


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