ボスポラス邸は、イスタンブールのボスポラス海峡を望む丘の上に位置し、1990年代に建てられた住宅を全面的にリノベーションしたプロジェクトです。Ayse Kubilayは、クライアントの要望と現代的な快適性を最優先に据え、開放的な空間設計と自然光の取り入れを重視しました。エントランスは都市の喧騒から洗練された静寂へと誘うフィルターの役割を果たし、訪れる人々を非日常へと導きます。
この邸宅は三層構造で、家族の団らんやゲストの招待に応じて異なるリビングルームを設けています。地上階は家族のためのプライベートな空間、エントリーフロアはゲストを迎えるためのリビング・ダイニングエリアとして設計され、どちらの階からも壮大なボスポラス海峡の眺望を楽しむことができます。さらに、シネマルームやジム、ゲストスイートなど、リゾートホテルのような多彩な機能を備えています。
リノベーションにあたっては、柱や梁などの構造体のみを残し、間取りを一新。各部屋がシームレスにつながり、どこからでも美しい景色を望めるように設計されています。マーブルやガラス、サステナブルな木材といった素材の革新的な使い方が、屋内外の一体感と透明感を高めています。1000㎡の室内と2000㎡の屋外空間が、住まう人に唯一無二の体験を提供します。
このプロジェクトでは、エネルギー効率の高いスマートホーム技術や、木材・大理石・石材などの自然素材を積極的に採用。サステナビリティとラグジュアリーの両立を追求した点も大きな特徴です。1990年代特有の重厚なクラシック装飾を一新し、流動性とアクセシビリティを重視した新たな空間構成が実現されました。
ボスポラス邸は、2025年のA'デザインアワードでシルバー賞を受賞し、その卓越した技術力と芸術性が高く評価されています。イスタンブールの歴史的背景と現代的なライフスタイルが融合したこの住宅は、都市での新しい贅沢な暮らしの象徴として、今後も多くの人々にインスピレーションを与え続けるでしょう。
プロジェクトデザイナー: Ayse Kubilay
画像クレジット: all photos Ibrahim Ozbunar/645 Studio
プロジェクトチームのメンバー: Ayse Kubilay
プロジェクト名: Bosphorus
プロジェクトのクライアント: Architect Ayse Kubilay