色彩と幾何学が融合する革新的アクリル家具セット

「Color Roller」が空間に新たな個性と彩りをもたらす理由

「Color Roller」は、デ・ステイルの美学に着想を得て、三原色と幾何学的な形状を用いた独自の家具セットです。透明アクリルの重なりによる色彩の変化と、ユーザーが自由に構成を変えられるインタラクション性が、現代のライフスタイルに新しい価値を提案しています。

「Color Roller」は、デザイナーChuheng Heによる家具セットで、2025年のA'デザインアワード金賞を受賞した注目作です。デ・ステイルの抽象的な空間解体から着想を得て、赤・黄・青の三原色を透明アクリルで表現。パネル同士が交差し、重なり合うことで多彩な色彩が生まれ、光の加減や視点によって空間の印象がダイナミックに変化します。

このプロジェクトの最大の特徴は、家具の構成要素が「転がす」ことで色や形の組み合わせを変えられる点です。六角形のチェア、長方形のテーブル、三角形のフロアランプという三つの基本形状が、ユーザーの手で自在に配置・回転され、個々の空間に合わせたパーソナライズが可能となっています。アクリルの透明性と鮮やかな色彩が、室内に新しい創造的な雰囲気をもたらします。

製作には、着色アクリルの熱成形と接着技術が用いられています。各パーツは、最小限の素材と接着剤で構成されており、軽量かつ十分な耐荷重性を実現。特にチェアは、1:1スケールのプロトタイプでアルミ、木材、アクリルのフレームを比較検証し、最も軽くて強度の高い構造が選ばれました。

開発過程では、パネルの重なりによる色彩効果や、構造の軽量化と強度のバランスが課題となりました。初期の試作ではアクリルの厚みがコスト増や重厚感につながったため、最適な厚みと接合方法を追求し、軽やかで自由な印象を損なわないデザインに仕上げられています。

「Color Roller」は、単なる家具ではなく、空間そのものを再構築する実験的なアートピースです。ユーザーが自由に転がし、組み合わせを変えることで、日常のインテリアに動きと個性を加えることができます。透明アクリルの鮮やかな色彩と幾何学的なフォルムが、現代の住空間に新たなインスピレーションをもたらしています。

「Color Roller」が示すのは、家具が持つ機能性だけでなく、アートやテクノロジー、ユーザー体験を融合させた新しいライフスタイルの可能性です。空間に彩りと創造性を求める人々にとって、まさに次世代のデザインアイコンといえるでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Chuheng He
画像クレジット: Chuheng He
プロジェクトチームのメンバー: Chuheng He
プロジェクト名: Color Roller
プロジェクトのクライアント: He Chuheng


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