2024年にヤシン・アルティパットによって設計されたコルゲートトルコのオフィスは、企業アイデンティティと調和した機能美を追求。オープンスペース、個室、共用エリアを巧みに融合させることで、従業員のモチベーション向上とブランド価値の両立を実現している。
950平方メートルの空間には、オープンワークエリア、ソーシャルゾーン、会議室、リラクゼーションコーナーが有機的に配置されている。コーポレートカラーや自然素材、植物を取り入れた温かくエネルギッシュな雰囲気が特徴で、コラボレーション、生産性、リラクゼーションのバランスを重視した設計がなされている。
最大の特徴は、楕円形のフロアプランと全面ガラスファサードによる自然光の最大活用。南側には海を望む休憩スペースが設けられ、眺望とともに多目的な働き方をサポート。バイオフィリックデザイン(自然とのつながりを重視した設計)により、オフィス内に安らぎと活力がもたらされている。
技術的な課題としては、ガラス張り高層ビル特有の冷暖房負荷のバランス調整が挙げられる。日射の強い南側と、日光が届きにくい北側で異なる冷房ニーズに対応するため、機械設備の最適配置が求められた。この経験は、今後の高層ビル設計にも有益な知見を提供している。
このプロジェクトは、2025年にA'インテリアスペース・リテール&エキシビションデザイン部門でブロンズ賞を受賞。芸術性と技術力を兼ね備えたデザインが、働く人々のクオリティ・オブ・ライフ向上に寄与する点が高く評価された。
コルゲートトルコの新オフィスは、ブランドの価値観を空間に落とし込み、従業員の創造性と健康を支える次世代型ワークプレイスとして、今後のオフィスデザインの新たな指標となるだろう。
プロジェクトデザイナー: Yasin Altıpat
画像クレジット: Yasin Altıpat
プロジェクトチームのメンバー: Yasin Altıpat
プロジェクト名: Colgate Turkiye
プロジェクトのクライアント: Altıpatlar Arhitecture