東洋美と現代性が融合するリゾートホテル「Yutaifeng」

江南文化と自然が織りなす新しいホテル体験

中国・英山に誕生した「Yutaifeng」は、伝統的な江南文化と現代的な美意識を融合させたリゾートホテルです。建築、ランドスケープ、インテリア、そして人文的な要素が一体となり、訪れる人々に静謐と安らぎをもたらします。

「Yutaifeng」は中央の水景中庭を中心に設計され、江南地方の豊かな文化を現代的なライフスタイルに落とし込んでいます。ホテル内を巡ることで、庭園のスケールや感覚的な印象を体感でき、東洋独特の魅力と雰囲気が随所に感じられます。都市の喧騒から離れ、心からの静けさを味わえる空間が広がっています。

エントランスの扉を開けてロビーに足を踏み入れると、巨大なドームが圧倒的なスケール感で迎えます。東洋美を象徴するこの空間は、視覚的なインパクトを与えつつ、奥には幻想的な水景が隠されています。霞がかった回廊や静かなコーナー、茶室やレストランなど、館内のあらゆる場所でアートが巧みに配置され、歩を進めるごとに異なる情景と感情が生まれます。

素材選びにもこだわりが見られ、木材やテクスチャーペイントなど自然素材を積極的に採用。工業的な合成素材を避け、自然との調和を意識したサステナブルな設計が特徴です。照明デザインでは「光源を見せず、光だけを感じさせる」原則を重視し、時間帯ごとの光のニーズに応じてエネルギー効率の高い空間を実現しています。

総面積6,300平方メートルのホテル内には、アート作品が江南庭園の回遊ルートに沿って配置されています。竹の回廊や静謐なコーナー、客室に至るまで、東洋の美学と現代アートが共鳴し合い、五感を刺激する体験が可能です。屋上庭園や有機作物の栽培エリアなど、自然との一体感を追求した設計も際立っています。

デザイナーのYing Zhuは、中国文化の空間表現における応用と革新を研究し、伝統と現代の共鳴から新たなデザイン言語を生み出しています。歴史的な記憶と現代的な思考を融合させ、文化的な価値観やアート性を空間に落とし込むことで、都市型マイクロバケーションの新たな基準を提示しています。

「Yutaifeng」は2025年、A' Design Awardのインテリアスペース部門でブロンズ賞を受賞しました。アート、科学、デザイン、テクノロジーのベストプラクティスを取り入れ、創造性と技術力を兼ね備えたこのホテルは、現代のライフスタイルに新たな価値をもたらしています。

東洋の価値観を核に据え、健康的なライフスタイルや有機的な食文化、茶道や華道、音楽、詩、パフォーミングアーツなど多様な文化体験を融合した「Yutaifeng」。都市生活に新しい癒しとインスピレーションをもたらす、次世代リゾートホテルの象徴的存在として注目されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Ying Zhu
画像クレジット: Beijing Kunze Design
プロジェクトチームのメンバー: Ying Zhu
プロジェクト名: Yutaifeng
プロジェクトのクライアント: Beijing Kunze Design Consulting Co., Ltd


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