パークウェルステート西麻布は、六本木通り沿いの高台に位置し、都心の文化エリアと高級住宅街が交差する希少な立地を活かしたシニアレジデンスである。東京の中心部でありながら、周囲には高層建築が少なく、125メートルの高層からは夜景や富士山を望むことができる。設計コンセプトは「これまでの暮らしをそのままに、未来の生活をより豊かに」。住み慣れた生活を大切にしつつ、新たな体験や快適さを加えることを目指している。
建物は、六本木通り側に36階、住宅街側に9階という変化のあるボリューム構成を採用。約2,000㎡の外構には70種以上の高木と40種以上の低木・グランドカバーが植栽され、都市のヒートアイランド現象や騒音を緩和し、空気を浄化する役割も果たしている。この緑豊かな環境は、住民や生き物が共存できる快適な空間を創出している。
共用部は1階、9階、最上階に分散配置され、各階ごとに異なるインテリアデザインが施されている。これにより、住民は気分や目的に応じて多様な空間を楽しむことができる。庭園では四季折々の自然の変化を感じながら散策でき、日常に彩りと癒しをもたらしている。
設計・監修には大林組をはじめ、日建ハウジングシステム、日建設計、ミサワアソシエイツ、SWAグループ、シリウスライティングオフィスなど多彩な専門家が参画。音響やアロマなど五感に訴えるマルチセンサリーデザインも導入されている。構造は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、敷地面積7,018.51㎡、延床面積45,978.65㎡、地上36階・地下1階・塔屋1階という大規模プロジェクトとなった。
都市の中心で自然を感じ、安心して快適に暮らせる空間を実現するため、設計チームは高いデザイン性と安全性、そして日々の新鮮さを両立させることに挑戦した。木目調の斜め庇や夜空に浮かぶ柔らかな光は、新たな東京のスカイラインを創出している。
パークウェルステート西麻布は、都市型シニアレジデンスの新たなモデルとして、今後の高齢社会における住まいの在り方に一石を投じている。高齢者が自分らしく、心豊かに暮らせる環境づくりのヒントがここにある。
プロジェクトデザイナー: Obayashi Corporation
画像クレジット: Image #1 : Kosuke Nakao/ SS Co., Ltd.
Image #2 : Kosuke Nakao/ SS Co., Ltd.
Image #3 : Kosuke Nakao/ SS Co., Ltd.
Image #4 : Kosuke Nakao/ SS Co., Ltd.
Image #5 : Kosuke Nakao/ SS Co., Ltd.
プロジェクトチームのメンバー: Design Supervision
Exterior design: Nikken Housing System Ltd: Atsushi Shibuya, Masahiro Suzaki, Yasuhiro Murai
Interior design: NIKKEN SEKKEI LTD: Kaoru Tomozawa, Noriko Kasori, Jadelus Christine
Tea Pavilion design: Misawa Associates : Ryoichi Misawa, Yoko Sudo, Saki Yanagisawa
Landscape design: SWA Group : Shuntaro Yahiro, Taizo Horikawa
Lighting design: Sirius Lighting Office : Hirohito Totsune, Shuhei Kobayashi, Asami Inoue
Spa consulting: Wellness Development Co., Ltd: Fubito Noda, Mio Otsu
Multisensory design consulting (acoustics and aroma): KANSEI Design Limited: Mai Yanagawa, Natsuko Murakawa
Design
OBAYASHI CORPORATION : Naoki Tahata, Keiko Hiraga, Tomotaka Miwa, Mako Kusumegi
プロジェクト名: Park Wellstate Nishiazabu
プロジェクトのクライアント: Mitsui Fudosan Residential Co.,Ltd.