韓国料理といえばビビンバやプルコギが有名だが、実は「ソウルフード」と呼ばれる屋台の軽食にも深い文化的意義がある。ジャガイモホットドッグやエッグブレッド、ダルゴナなど、韓国のストリートスナックは多くの人々にとって懐かしさや温もりを感じさせる存在だ。Jiwon Jungによる「Foogo」は、こうした韓国の屋台文化を世界へ発信するため、フードトラックをモチーフにしたパッケージデザインを開発した。
「Foogo」の最大の特徴は、従来の箱型パッケージとは一線を画す、直感的なフードトラック型の形状にある。キャラバンやバン、トレーラーなど多様なトラックタイプを再現し、韓国ストリートフードのダイナミックな雰囲気をパッケージ全体で表現。取り外し可能なハンドルも備え、持ち運びやすさと実用性を両立している。
製造にはエコフレンドリーな紙素材を採用し、軽量かつ耐久性を実現。精密なダイカット技術とマット・グロス加工による質感の演出、折りたたみ式の構造で組み立ても簡単だ。サステナビリティと効率性を重視したプロセスで、現代のエコ志向にも応えるデザインとなっている。
「Foogo」の開封体験は、まるで本物のフードトラックでスナックを購入するかのよう。開口部はサービングウィンドウを模し、屋台の看板や装飾がリアルなストリートフードの雰囲気を演出する。パッケージ自体がストーリーテリングのツールとなり、食べる前から消費者の五感を刺激する。
このデザインは、韓国の食文化が持つ懐かしさや楽しさを、インタラクティブな体験として世界中の人々に届けることを目指している。調査によれば、文化的な物語性を持つパッケージは消費者のエンゲージメントを高める効果があるとされ、Foogoはその代表例といえる。2025年にはA'デザインアワードのパッケージ部門でIron賞を受賞し、実用性と革新性の両立が高く評価された。
Foogoは、伝統と現代性、感情と機能性を融合させたパッケージデザインとして、韓国ストリートフードの新たなグローバルスタンダードを提示している。食文化の魅力を体験できるこのデザインが、今後さらに多くの人々に愛されることが期待される。
プロジェクトデザイナー: Jiwon Jung
画像クレジット: This work is all original images not copyrighted.
プロジェクトチームのメンバー: Design Director : Jiwon Jung
プロジェクト名: Foogo
プロジェクトのクライアント: Hongik University