サフェット・ディクメンによる「ポートハウス」は、エーゲ海の絶景と豊かな自然に囲まれたロケーションを活かし、屋内外の境界を感じさせない設計が特徴です。家族5人の暮らしを想定し、プライベートな桟橋や広大なガーデンを備え、四季を通じて自然と触れ合う生活を提案しています。
この住宅の最大の魅力は、大胆な色彩と素材の使い方にあります。オープンプランのリビング、7メートルの天井高、大きな窓から差し込む自然光が、オーク材の温もりとデザイン家具の美しさを際立たせます。屋内外をシームレスに繋ぐことで、現代的な快適さと美的価値を両立させています。
建築技術面では、床や梁、キャビネット、ドアにオーク材を採用し、一部には大理石を組み合わせることで、ナチュラルかつコンテンポラリーな雰囲気を演出。地元の職人と協力して仕上げられた木工や石工は、地域文化へのリスペクトを感じさせます。夏の別荘として設計されながらも、四季を通じて快適に過ごせるインフラが整っています。
敷地は約2万平方メートル、延床面積250平方メートルの2階建て。4つのエンスイートベッドルーム、開放的なリビングとダイニング、キッチン、ランドリールーム、そして屋外リビングスペースが用意されています。1階には3つのベッドルーム、半屋外の廊下を通じて地上階のリビングへと繋がり、マスターベッドルームは庭に面しています。スライドドアが自然光と海の景色を室内に取り込みます。
設計にあたっては、敷地の地形や気候、施主家族のライフスタイルを徹底的にリサーチ。CADによる詳細なモデリングと、地元素材の活用により、現代性と地域性を融合させた空間が実現しました。2025年にはA'デザインアワード銀賞を受賞し、技術力と芸術性の高さが国際的にも認められています。
「ポートハウス」は、自然と調和した住まいの新しい在り方を示しています。現代的な快適さと温もり、そして美しい景観を求める人々にとって、理想的なライフスタイルのヒントとなるでしょう。
プロジェクトデザイナー: Saffet Dikmen
画像クレジット: All photos Ibrahim Ozbunar / 645 Studio
プロジェクトチームのメンバー: Saffet Dikmen
プロジェクト名: Port House
プロジェクトのクライアント: Boda Design and Architecture