彫刻的美と機能性が融合した「Curious」コンソール

アートと実用性を兼ね備えたロバート・ヤルシェフスキの新作

ロバート・ヤルシェフスキによる「Curious」は、女性の魅力と好奇心から着想を得て誕生したコンソールです。芸術性と実用性を兼ね備えた本作は、彫刻的な造形美と高いクラフトマンシップが際立ち、インテリアに新たな存在感をもたらします。

「Curious」は、若い女性の表情や手のしぐさからインスピレーションを受けてデザインされました。特に印象的だったのは、彼女の唇と、思索的に空を指差す指先。そのイメージがコンソールのフォルムに反映されています。台座となる手の彫刻は、上向きの人差し指で下唇に触れ、静謐な対話を感じさせる構成です。引き出しの前面には女性の唇が彫刻され、繊細さと力強さの二面性を象徴しています。

素材にはブロンズを採用し、深みのあるパティーナ(古色仕上げ)と高光沢の磨き仕上げを組み合わせることで、視覚的なコントラストと高級感を演出しています。両サイドには2つずつの引き出しと扉を備え、収納力と美しさを両立。洗練されたデザインと上質な素材が、空間にエレガンスを添えます。

本作の最大の特徴は、機能とアートの融合にあります。下段の引き出しは、手の彫刻の人差し指を右側に回転させることで開閉できる独自のピボット機構を採用。ユーザーはブロンズの質感を直接感じながら、意図的な動作で収納にアクセスできます。この仕掛けが、日常の動作に芸術的な体験をもたらします。

デザインの実現には、安定性と造形美の両立という課題がありました。重量バランスや転倒防止のための構造テスト、精密なエンジニアリングを経て、実用性と美しさを高次元で融合。さらに、ブロンズの経年変化によるパティーナが、時とともに作品に深みと個性を与えます。

「Curious」は、2022年3月にマデイラ島で着想され、ワルシャワで約9か月かけて研究・試作・改良が重ねられました。素材選定や人間工学的な検証を通じて、芸術性と実用性のバランスを追求。コンソールの枠を超えたインタラクティブなアートピースとして、現代のライフスタイル空間に新たな価値を提案しています。

この作品は、2025年のA' Luxury Design Awardでブロンズ賞を受賞。芸術、科学、デザイン、テクノロジーのベストプラクティスを体現し、生活の質向上に寄与する革新的なデザインとして高く評価されています。日常にアートを取り入れたい方にとって、「Curious」は唯一無二の選択肢となるでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Robert Jaruszewski
画像クレジット: Robert Jaruszewski
プロジェクトチームのメンバー: Robert Jaruszewski
プロジェクト名: Curious
プロジェクトのクライアント: Atelier Misteriori Ltd.


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